言いなりになることではない

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「あなたは、あなたでいいよ。」

相手をあるがままに受け入れるとは、相手の言いなりになることではありません。

相手に自由を与えることとは、相手をそのままにさせること。

しかし、相手の行為の全てを「いいよ、いいよ」と言って
やりたい放題にさせることではありません。

 

もし仮にある人の行動が自分や他の人に危害が及ぶ場合は、
それを止めることをすることは大切です。

愛するとは、信頼しあるがままを受け入れることだから、
と言って自分が被害を被ることは何とか避けるべきです。

自分がガマンしたり相手の行為の犠牲になってはいけません。

それは自分自身を愛していないことになりますから、
結局は、相手のことも愛していないことになってしまいます。

 

 

まずは自分を愛することです。
自分を信頼し、自分をあるがままを受け入れることです。
その上で、相手を愛するのです。
そう、相手を信頼し、あるがままを受け入れるのです。

 

具体的に説明すると

もしある人の行為が、その人自身や自分、誰かに被害があると思えた場合、

そんことで相手を叱ったり、注意をしたり、止めさせたりすることは、
私ならします。

私は私が大切ですから、安易に被害を被ることはしません。

そして、その人のことも大切ですから、その人が加害者になるようなことは、
できれば未然に避けさせた方がいいと思うからです。

 

しかし、価値観は人それぞれです。

私の価値観では善いことに思えても、
その人にとっては善いことには思えないこともあるでしょう。
「お節介だ」と思われることもあるでしょう。

そんなときは、そのことで相手が私のことを
嫌ったり、怒ったり、憎んだりすることがあるでしょう。

こんなときは、正直ショックですが、しかし私は直ぐに何も気にしません。

「あなたが私のことをそう思うならそれでいいよ」と思います。
そして
「あなたが私を嫌おうとも私はあなたを嫌うことはありません。」と思います。

 

なぜなら、私は私のしたいことをしただけなんだから、
そう、叱りたいから叱っただけ、注意したかったから注意しただけ、
止めたかったから止めただけ、なんです。

私は私に素直に正直にしただけで、それ以上でもそれ以下でもない。

そもそもあなたを嫌いたくて叱った訳じゃないのだから、
あなたが私の行為で私を嫌っても、非難しても、
私にはあなたの心を理由にあなたを嫌う必要はないからです。

 

もっと言えば、

私は私を愛し、私を信じています。
いつかきっと私のしたことをあなたが分かってくれる日が来ると私は私を信じています。
それくらい、私は私を信じているから、私の人生に現れたあなたを信じることが出来るからです。

だから、私を嫌うということだけであなたを嫌う理由が私にはないのです。

もし、私があなたを非難したなら、
その時は私が私を信じられなくなった、愛さなくなったということです。
あなたが悪い訳ではありません。自分で自分を不幸にしただけです。
私の中に残る自己否定の価値観に引っ掛かっただけです。
でも私は愚かではありません。
そんなバカなものは手放し、
そこから再び自分を信じ愛します。

 

 

こう思うことが、「相手をあるがままに受け入れること」だと私は思っています。

 

決して、相手の言いなりになることではありません。
やりたい放題にさせたままにすることではありません。

愛するとは、自分の心の中のことです。
受け入れるとは、存在をあるがまま受け入れることです。
信じるとは、良い意味での可能性を信じることです。

「存在」も「良い意味での可能性」も目に見えるものではありません。
心で感じることで、はじめて認識できるものです。

愛すべき対象は、目に見えないレベルのことです。

 

しかし、人生には目に見える行為や言動には、
あるがままにしておけないものはあります。

それらには、ちゃんと自分にとっての正しさ
他人に伝えたければ伝えることだと思います。

しかし、
自分の正しさを他人にゴリ押しすれば、独善です。責めです。攻撃です。

そうではなくて、自分に素直に正直に伝えるだけで、
そこから先、つまりは受け手である相手の心、気持ちについては、
あーだ、こーだ、と自分の価値観で善悪や正誤の判断はしないことです。

相手の心(見えないレベル)については、あるがままにさせておくことです。

 

これが私が思う「他人をあるがままに受け入れる」です。

 

 

 

<お願い>
このブログは私のひとりごとです、私の個人的な価値観を気ままに書いてあるだけです。
元々は「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望から書き始めたものです。
従ってブログの内容は会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与え不快にさせることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると大変ありがたいです。

 

 

 

 

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