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変形性膝関節症5

余談、関節内注射をした方が治りが遅い原因について

ここで私が思う「関節内注射をした方が治りが遅い原因」を書いてみます。

急性期の膝関節症で関節液が過剰になり腫れる現象は、炎症が起これば生理的に

当たり前の事です。

炎症とは身体の治癒システムで起こることで、悪い反応ではないんです。
(炎症反応の詳細はご自分で調べてください。)


関節腔内には他の組織とは違って血管はありません。

腔だから空間です。

その空間には関節液が適量存在し、関節液が関節腔内に酸素、栄養を血液の代わりに供給しています。


何かの原因(膝を酷使した等)で関節に炎症が起こると生理的反応として

一時的に関節液を過剰にさせます。


それは修復に必要なリンパ、酸素、栄養素を関節内に供給するためのはずです。

そして炎症が治まれば過剰な関節液は自然に吸収されて正常になります。

これが人間の持っている自然治癒能力です。


それを関節腔の内圧が高いということで関節液を無理やり注射器で抜く行為は、

身体の治癒システムにとっては不自然な事と思います。


確かに内圧が高い状態だと、関節は動かしづらいです。

それは

「今、この関節をこれ以上動かしてはいけない」と身体が訴えているからだと考えれます。

「修復が済むまで安静にしていてくれ!」と言っていることです。


その身体からのメッセージを無視して関節内注射で関節液を抜いたり、

消炎鎮痛剤を注入して強引に歩けれるようにする行為は不自然と思います。


それより治癒システムが効率良く働くように促すことと、

腫れている(内圧が高い)間は、関節への負担を減らす様に心がけ、

無理をしない生活をすることが、一番回復を早めるとになります。


内圧が高い状態が長期間になると軟骨の変性が起こるらしく、

それを理由に関節液を抜くらしいですが、

鍼灸治療で腫れが早く引くことを知っている私には納得できません。


関節液を抜くことで見掛け上腫れが引いて、「これで治った!」と患者さんが勘違いし、

その人が生活習慣を改善せずに再発させることはよくあります。

現に抜いても抜いても何度も溜まる方がみえるのがそのことを表しています。


関節腔の内圧が高いということで関節液を無理やり注射器で抜く行為は、

不自然な事で反って治癒を遅らせることになると思います。


また、注射針(かなり太い)で新たな傷を関節周辺(関節包、靭帯)に付けてしまうこと

も推測でき、これも治癒を遅らせることにも繋がると私は思います。


以上のような理由で、当院での治療を希望される方は、出来れば関節注射をされずに

ご来院されることをお勧めします。


但し、これは関節内注射をしてしまったら治らないということではありませんよ。

ただ治るのに通常より時間が掛かる場合があると思って下さい。

いつも話すように、患者さん一人一人の持っている治癒力は違います。
 治癒の早さはそれに左右されることが大きいのも事実です。)











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