【臨床例】生理不順(多嚢胞性卵巣症候群・PCOS)

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Mさん 20才代後半 女性   (治療開始日:2017/12/14)

【症状】

10代のころから続く生理不順、半年以上来ないこともざらにある。
最近(2017年秋)、婦人科を受診し多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された。
現在(2017年12月)は9月から3か月間来ていない。

【治療】

鍼灸のみ。

【使用した主な経穴】

孔最、手三里、復溜、曲泉、陰谷、陰包、背部兪穴、その他
(脈診に合わせて上記の経穴から選穴しています。)

【治療の経緯と結果】

Mさんは、2014年から慢性の肩コリ、首コリ、腰痛等が酷くなったとき治療に来られている方です。

そして2017.12.14の治療のとき、Mさんから下記のような内容のご相談を受けました。

「私は10代のころから生理不順で、ここ近年は半年以上も来ない時もあって流石に心配になり、1年半前から漢方薬を飲み始めました。初めは調子が良かったのですが、直ぐにまた生理不順になってしまいました。

そこで婦人科を受診したところ、医師から多嚢胞性卵巣症候群と言われ、『このままだと不妊症の恐れがある。将来、妊娠を希望するなら治すこと。』と治療を勧められました。でもホルモン剤など薬に不安があります。鍼灸で治すことはできますか?」

私は、「定期的な鍼灸治療を受けて気の流れを調えれば改善する可能性はありますよ。」と答え、治療の効果を発揮するために

  1. 治療は2週に1回は来ること(但し、改善が見られないときは週1回にする、改善すれば治療間隔は徐々に長くする)
  2. 治療に来ない日は、自宅でセルフケアとして指定した経穴にお灸や爪楊枝で刺激すること
  3. 短くても半年間はこれらの治療を続けてもらい効果の有無を判断してもらうこと

ということを伝え、Mさんに了承してもらい治療を始めました。
(因みに漢方薬は「もう効果が期待できない」という理由でMさんの意志で止めました。)

 

この日から約2週間ペースで治療を続け3ケ月後の3月下旬に最初の生理が来ました。(9月から半年ぶり)

その後は仕事等の都合で2~3週間ペースで通うことになり、5か月後の8月に2回目が来ました。

3回目は2か月後の10月、4回目は11月、これ以降仕事が忙しくなったことと脈がいい感じに調っていることから治療を1か月1回にペースに広げました。

それでも12月(定期治療開始から1年)、そして1月と10月から4か月連続で毎月来るようになりました。

そのため、この2019年1月時点で生理不順の治療ために定期的に通うことを終了とし、以前のように仕事の疲れで起こる慢性の肩こり等の治療を適時することに変更しました。

今年2020年になってからは2~3か月毎にメンテナンスに来てもらっています。

そして先日(9月末)、久しぶりにⅯさんに生理の周期を訪ねたところ、「あれから1年以上、ほぼ毎月来ています。こんな風に毎月来るなんて初潮になってはじめてです。」と喜んで話してくれました。

ちなみに現在もお灸と爪楊枝でのセルフケアを続けてみえるそうです。

尚、2017年の秋以来、Mさんは婦人科を受診していないので多嚢胞性卵巣症候群が医学的な見地で治っているかどうかは不明です。

 

【お願い】
これは患者様の許可を得て書いた一症例です。
同じような病気・症状でも全ての方が、この様な経過で良くなることを保障するものではありません。
何故なら症状の改善や緩解には、患者様の意識・心の変化が大きく関わるからです。
その点をご理解の上、お読みください。

 

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