【臨床例】示指・中指の痛みと関節のこわばり(頸肩腕症候群)

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Fさん 50代 女性   (治療日:2020/09/08)

 

【症状】

約1か月前から右手の指先(示指と中指の第2関節の先)に痛みが出てきた。朝起きた時、関節のこわばりもある。  

1週間前から左にも同様の症状が出てきた。

首に湿布をしたら少し楽になったが治ってはいない。

尚、整形外科は未受診、頚椎は検査していない。

 

【治療】

鍼灸のみ。

 

【使用した主な経穴】

孔最、手三里、復溜、曲泉、陰谷、その他

(脈診に合わせて上記の経穴から選穴しています。)

 

【治療の経緯と結果】

脈診をすると、腎経・肝経の虚、肺経・大腸経の実が顕著に表れている。

それらを調えるように鍼灸をし脈を確認するといい感じに調った。

 

Fさんに症状を確認してもらったら「今、痛みと関節のこわばりが完全に消失しました。普通に手が動きます。首や肩も軽く楽です。」と仰いました。

脈が調ったため「大丈夫」と判断し、以降は、しばらくの間、自宅でセルフケアとして指定した経穴にお灸と爪楊枝で刺激してもらい、様子をみてもらうことにした。

 

【考察】

Fさんは当院に年に数回治療に来られている方です。

問診のとき私は症状から慢性関節リウマチを少し疑いました。

Fさんご本人も周りの人から「リウマチではないか?」言われ少し不安になっていたそうですが、とりあえず当院で治療を受け、その結果で病院に行くかどうかを決めるつもりで来られたそうです。

 

Fさんは今年の5月、右上肢のダル病めの症状でご来院し、1回の治療で症状は消え緩解しています。(このときは胸郭出口症候群と推察)

このことから考えて、今回も首や肩周りの凝り、腕の凝りが関わっていると思います。

また、5月の健康診断の血液検査で異常がないこと、最近、仕事が忙しくPCを使うことが多かったこと、今回も1回の治療で症状が消失したこと等からリウマチの可能性はかなり低いと思います。

 

つまり、今回は頸肩腕症症候群と推察します。
(私は医師ではないのでこれは診断ではありません。)

 

とは言っても、Fさんには、念のためしばらく様子をみてもらい、今後、症状が悪化することがあった場合は、速やかに病院で検査を受けてもらうことを勧めました。

そして万が一、リウマチであった場合でも、早めに鍼灸を受ければとても効果があるから安心してくださいと伝えました。

 

尚、今回も首や肩回りには一切鍼灸はしていません。

 

 

【お願い】

これは患者様の許可を得て書いた一症例です。
同じような病気・症状でも全ての方が、この様な経過で良くなることを保障するものではありません。
何故なら症状の改善や緩解には、患者様の意識・心の変化が大きく関わるからです。
その点をご理解の上、お読みください。

 

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