体験談28 頸椎椎間板ヘルニア(C4/5、C5/6)両手、両足の痺れ、力が入らない
記入日:2021年6月17日
お名前:FY 様
性別:女
年齢:42歳(現在)
お住い:一宮市
初診日:2019年5月頃 (正しくは2019年8月14日)
①当院を何でお知りになりましたか?: ホームページ
②お困りの病気・症状をお書きください
頸椎椎間板ヘルニア (C4/5、C5/6)の2か所
両手と両足の痺れ、力が入らない
③発症はいつ頃でしたか?: 2019年5月頃
当院の治療についてのご感想をお書き下さい
(1)発症してから当院に来るまでの簡単な経緯について
※:文中の()内の青文字は、FY様のご要望で原文を補足する為に付け加えたものです。
2年前(2019年)に両手、両足のしびれと力の入りにくさに気づき、日に日に手の力が入りにくい。手すりやカートにつかまらないと階段が昇れな、歩けない、と症状が進行していきました。
整形外科の脊椎外来にて「頸椎ヘルニアによる脊髄の圧迫で脊髄症状(運動麻痺,知覚麻痺)が起きています。これ以上歩けなくなったら手術しましょう。」と担当医師より説明を受け、MRI上で圧迫されて細く見える脊髄の画像を見て、これから歩けなくなって、手術をしても今より体が動かなくなってしまうのだろうか、と数か月間、不安で一杯でした。
首をひねったり、横を向いたり、眠る時の枕の高さでも痺れが強くなる為、普段の生活も怖々と過ごしていました。
「このままでは変わらない…」ときぼう堂さんのHPを見つけて、経絡鍼灸治療を初めて知り、以前から経絡を調える東洋医学に興味もあり、一縷の望みと思い来院しました。
(2)当院の病気に対する考え方や治療方針、(3)初めて当院の治療を受けた時の印象、 について
初めは猿渡先生に「自分の気持ちが病となって現れています」「必ず治りますよ」と言っていただいても、しびれや手足の動きにくい状態では半信半疑でした。
私の経過や困っている事、身の回りの感じている事、etcを時間をかけて耳を傾けて下さいました。
初めての治療は痛めている首に直接鍼をやお灸を行うのでなく、弱っている(乱れている)経絡のツボに沿って治療を行っていただき(鍼は)無痛でした。
しかし、弱っていると言われたツボは(先生が)手で触れるだけで痛み(ツボの反応)があり驚きました。
初回の治療直後は、しびれは続くものの、首が回りやすくなり、肩も軽くなる、両手のグーパー(握る開くの動作)に力が入るようになる、足の裏が床に着いている感覚が良く分かり、足にも力が入り、前に出にくくカクッと力が抜けていた動きが滑らかになり、歩きやすくなるなど改善が見られました。
当日は体も温かくなり、だるさは感じましたが良く眠れました。
(4)治療を続ける中での身体症状、心・気持ち、生活の変化について
通院中は、良くなったり、歩きづらさやしびれが強くなったりを繰り返していましたが、徐々にヘルニアを気にせずに生活が出来るまで改善していきました。
「首の位置や姿勢を気にしすぎている事で首や肩の周りが硬くなっています」とご指摘を受けても症状が悪化する事が怖くて先生の言葉も受け入れられませんでした。
自宅でも就寝前に貼るお灸(せんねん灸)や爪楊枝でマーキングしていただいたツボへの療養を無理ない頻度で行いました。
自宅でも不思議と体が温かくなり初めはとても痛かった経絡のツボの痛みが和らいだりの変化を感じました。
(5)現在の状態について
受傷後2年経過して、先月の整形外科での定期MRI検査にて、C4/5、C5/6ヘルニア脊髄圧迫は当初より圧迫の程度が改善されていると言われました。
2年前、ヘルニアに圧迫されてとても細くなっていた脊髄の画像が、今は少し凹んでいるだけに変わっていました。
特に両手、両足の痺れは全くなくなり、肩の張りも感じず、後ろを振り返る事も自然に行えます。
眠る時、枕の高さは、首が後ろに反らないように気を付けていますが、軽めのジョキング、山登りが出来るまでになりました。
仕事は首に負担が少ない職場に転職しましたが問題なく、(治療開始から)半年ほどで社会復帰できました。
(今では)重い荷物を持っただけで手がビリビリ痺れていましたが10kgの米袋もゴミ出しも持てるようになりました。
先生には、全体的に患者(私自身)を診ていただき、中々改善せずにあきらめそうになった時もありましたが、気持ちの面でも気づかせていただきました。
「気持ちが身体に現れている」と言われても、ヘルニアの圧迫があるから身体症状がでていると体の症状ばかりに意識が向いていたので、自分の気持ちを見つめる大切さに気づく事ができました。
また、経絡治療の効果にも驚きました。
〈来院を迷われてみえる方へ〉
猿渡先生はご自身も体調を崩されたご経験もあり、患者さんの立場に寄り添って下さると思います。
御自身の考えや方針もブレずにお話しされますが、決して押しつけず、治すことも自分自身ですと、あくまで自分の中にある自然治癒力に気づくことのが大切であるとメッセージを発信されてみえます。
「中々症状が改善しない」「よくなるためにはどうしたら分からない」「弱っている経絡がどこか診てもらいたい」などとお困りの方、経絡鍼灸に興味がある方も来院されることをおすすめします!
院長からの補足
治療経緯
FY様は、2019年8月中旬に初めて来院され、9月下旬まで週1~2回ペース(計11回)で治療をされました。その後は、いろいろなご事情で来院が困難になりご自宅での治療(私が印をつけた経穴へのお灸と爪楊枝での刺激)がメインとなりました。
先のご感想では、私のことを褒めてくださりましたが、実際は私の言葉がFY様にとって結構厳しく聞こえ、辛かったこともあったと思います。
このことについて少々言い訳になりますが説明します。
治るためには、どうしても説明し患者様が理解しなければならないことがあります。それらは耳慣れないことでもあり理解に時間がかかるものもあります。
そして私との会話の中で、患者様が気づいていない悪化させている思考や価値観、行動、その他の癖など指摘をし改善できるようにアドバイスすることもあります。
ただこれらは時として患者様にプレッシャを与えてしまうことがあります。特に身体症状がキツイときや心に余裕がない時などには、反って嫌な気持ちにさせてしまうことがあります。私自身、このことを注意をしていますが、上手く出来ていないときも正直あります。
このことはきっとFY様にもあったと思います。
(私は会話での気付きをカルテにメモします。当時のFY様のカルテに「指摘しすぎ、暴走」と私自身の反省がメモしてありますし、しっかりこのことを覚えています。・・・・・私は「治そう」という思いが強すぎると暴走してしまうことがあります。先程も書きましたが、注意をしていてもこの様に出来ていないこともあります。
普段から「心の平穏、あるがまま」と説きながら実際の私自身ができてません。確かに矛盾してますね。
偉そうに書いていても私はただの人間です。こんなものですし、これでいいんです。・・・少々開き直りに聞こえますが、これが自分を受け入れることの基本だと私は思います。)
話が逸れましたが、治療を中断してから8か月ぶりの昨年2020年5月に再び来院され、この間、コツコツと自宅治療を続けて症状が改善してきていること、転職して社会復帰したことをご報告してもらいました。私はこれを聞けて正直嬉しかったです。
その後、6月のMRIの定期検査では、半年前(2019年10月)より少し改善しているDrに言われたとFY様から報告があり安堵したことを覚えています。尚、2020年は8月に治療をして計3回の治療だけです。
そして、今年2021年5月のMRIの定期検査では、感想文に書かれている通り脊髄への圧迫が改善されていることが画像で確認できました。
時々は多少の症状はあるものの全体的に元気に暮らせているそうです。
ちなみに、FY様がこの2年間で当院に通った回数は、たったの計15回です。
あれだけの症状をほぼご自身だけで治されました。凄いことです。
FY様へ
お忙しい中、この度は体験談を書いて頂きまして、ありがとうございました。
上の治療経緯の中での書きましたが、当時の私はFY様の治療に熱くなり過ぎて反って嫌な思いをさせてしまったと思います。ごめんなさい。それでも私の考え方を信じてくださり私は本当にうれしかったです。
今回、この体験談を読ませていただき、改めて私がFY様を凄いと思いました。
それは当院での治療が中断してもその後コツコツと自宅治療を続けられ、且つ、ご自身の内面を見直し心の癒しを実践されたことです。これは並大抵ではできません。本当に凄いことです。
文章ではサラリと書かれていますが、この2年間、文字にはできない様々な気づきがあったことでしょう。
他人に言われたのでなく自身で気づかれたことは忘れません。きっとこれからの人生の大きな糧になっているはずです。故に人生も身体も、もっともっと良くなりますよ。大丈夫です。
私は、この体験談を読み「人間は心を癒せば自分の中にある本当の力が発揮され、自分で治せるんだ。人間は強い。」と改めて思え、自分の信念が間違ってなかったことに喜びを感じました。ありがとうございました。
相変わらずよく喋る(暴走しないように気をつけます)風変りな治療院ですが、これからもよろしくお願いいたします。m(_ _ )m
院長:猿渡
<お願い>
あくまでも患者様個人のご感想です。同じような病気・症状でも全ての方が、この体験談の様な経過で良くなることを保障するものではありません。 何故なら症状の改善や緩解には、患者様の意識・心の変化が大きく関わるからです。 その点をご理解の上、お読みください。