先のテーマ「経絡治療とポジティブな感情」の最後にも書きましたが、
経絡治療で気の流れを良くすることは出来ても邪魔することは出来ないということは、実はとっても重要なことなのです。
それは、
経絡治療では「病状が悪化することはない」ということを意味するからです。
このことは患者さんには、とても有益なことです。
薬なら副作用がありますが、経絡治療には副作用というリスクは無いのです。
経絡治療は、自然治癒力が充分に発揮出来るようにお手伝いをすることが目的です。
自然治癒力は、その人が元々持っている力、内部の力です。
一方、薬や健康食品などは、外部から体内に物質を摂り入れることで身体に何らかの作用を期待します。
外部からの作用は、人によって身体に「合う」「合わない」がありますが、
元々その人が持っている力(自然治癒力)には、「合う」「合わない」は無いのです。
自然治癒力によって病を克服することを目的とした経絡治療では、良くなる可能性はあっても悪くなる可能性はないと言えるのです。
ただし、
何らかの原因(※)で経絡が上手く調わないときは「中々、効果が表れない」ということがあります。
以上のことから、経絡治療は身体にやさしく安心な治療法と言えます。
そして、自然治癒力は全身に作用しますから主訴以外も良くなっていくことも起こります。
※:次のテーマ「経絡が上手く調えられない原因」で説明します。