気とは何でしょう?
私の経絡治療では、気を調えると言っていますが、一体「気」とは何でしょう?
気とは、エネルギーのことです。
そのエネルギーは、目に見えませんし触ることも出来ませんが実在しています。
気は、物質である肉体を「生きている人間」として動かす力、生命エネルギーです。
別の言い方をすれば「生命力」「命」と言うことです。
人間の肉体に限らず生物は、主に水と有機物(タンパク質、脂質、糖質)と微量ながら様々な金属類(Na、Ca、Kなど無機物)で構成されています。
これらの物質の集合体である肉体を生命ある状態にしているのが、昔から世界中の民族や様々な宗教で信じられている魂や霊と呼ばれる見えない(五感で感じられない)存在(生命エネルギー体)だと思います。
気は、物質である肉体に宿る「魂」から供給されている生命エネルギーであると私は考えています。
気のもう一つの側面
気は、先程書いたエネルギーという面だけでなく気持ちの「気」でもあると考えます。
ところで「気持ち」とは人間の心の状態のことです。
平たく言えば「何かを思い、何かを考え(思考)、何かを感じている(感情)」ということです。
また、「思考(価値観・・・・観念・信念・信条など)と感情」を一言で表せば「意識」となります。
つまり、
「気」のもう一つの側面とは「気持ち=心の状態=思考・感情=意識」のことでもあるのです。
その人の心の状態(意識)が、気というエネルギーに大きく関わっているということになります。
心が身体を支配している
ところで、次の様な経験は誰でもあると思います。
嬉しくて嬉しくて仕方ないとき、気分が良いとき、身体を動かしたくなることありませんか?
人によっては、スキップや踊りたくなったり、鼻歌なんかも知らず知らずにしていることはありませんか。
仕事や勉強も気分が良いときは、はかどりませんか?
食事をしても「美味い!」と思いませんか?
好きな人とデートの約束が出来たときなんて、この様なことを誰もが経験したのではないでしょうか?
逆に、失恋したときや憂鬱なときは、
何もしたくない、ただ寝ていたい、会社や学校に行きたくない、
何だか集中力が湧かない、食事も摂りたくない、無理矢理食べても美味しくない、栄養になってると思えない。
と言うことありますよね。
また、失敗を恐れるなどネガティブな思考のときは、
緊張し過ぎて身体がぎこちなく思うように動かない、手が振るってしまう、声がうわずる、汗が出まくる、
などありますよね。
でもリラックスしていれば、こんなことはありませんよね。
このように心が何を感じているかで身体の反応が変わるのです。
この様なことからも心が身体を支配している事が分かると思います。
今の例えのように、心の状態で身体の反応が変わるのなら、嬉しい、楽しい、安心、幸せなどポジティブな感情を心が感じていたら、身体が強く元気になるように気(エネルギー、生命力)が増え、有益に滞りなくスムーズに流れていることになると思います。
反対に、
悔しい、苦しい、不安、憎いなどネガティブな感情なら、身体が弱くなるように気(エネルギー、生命力)が減り、滞りを作りスムーズに流れなくなると思います。
一般的にも気とはエネルギーと言われていますが、この目に見えない・触れない「気」というエネルギーを具体的にどう解釈し扱うかは治療家の中でも定まっていないのが現状です。
その中で私は、気を単に生命エネルギーや生命力だけでなく気持ちの「気」として、
つまり「気持ち=感情」でもあるとも解釈し、感情の性質(ポジティブ・ネガティブ)が、身体に及ぼすエネルギーの働きに大きく関わっていると考え、患者様の心の状態を大切にして私は治療をしています。
まとめ、私が考える「気」とは!
それは人間に内在する生命エネルギーであり、意識(心)と深く関わり、思考(価値観)に影響され気持ち(感情)が生命エネルギーの使われ方を教えてくれてるものです。
尚、これ以降は、
として説明していきますのでご了承ください。
追記
この考えを元に、当院では病気の根本治癒を目指すために治療に際し、患者様の心の状態(感情)を一番大切にし、何より患者様の心の状態が安定する事を目的に治療を進めていきます。
その方法として
①鍼灸による経絡治療
(経絡の乱れとして肉体が覚えている負の感情をリセット)
②独自のカウンセリング
(気を高める為の方法、価値観の切替え方等のアドバイス)
を主として行います。
当院の治療により患者様の心に良い変化が生じると身体はもちろん、生活全般も好転していくことが増えます。
実際、うつ病や慢性症状で苦しんでいた人が回復していくと、病気中は元より病気になる前よりも心が安定し生活全般(仕事、人間関係など)も好転してきたと喜ばれる方が多いです。
このことは「気」を
「内在する生命エネルギー、生命力、心(意識)、感情(気持ち)」として理解して治療を進めてきたことの結果だと思います。
※注 意※
ここに書いてある私の考え方を信じる信じないは患者様の自由です。
気の高め方のアドバイスは適時しますが、私の考えを押し付ける意思は全くありません。
尚、現在、カウンセリングはご要望のあった患者様のみ行っています。
ご要望のない場合は、経絡治療(鍼灸治療)のみになります。
◎次のテーマ「経絡的にみた病気とは」に続く