(※これは2014年06月22日のブログ記事の転載です)
生きていれば他人はいろいろなことをあなたに言ってきますが、それらの全てが、その人の価値観で見たあなたへの勝手なイメージに過ぎないのです。
あなたについて100%知っている人は、この世にあなた以外にはいないのです。
なぜなら24時間365日あなたと一緒に生きている人はいません。
生まれてから今日まで一時も離れることなくあなたと一緒に生きてきた人は絶対にいないのです。
親、兄弟姉妹、子供、恋人、友人、誰であっても、あなたが経験し何を感じたのかを100%知ることは出来ないのです。
みんながみんな、自分の人生を生きることで精一杯なのですから。
人は人生で様々なことを経験して学び個人的な価値観(固定観念)を形成してゆきます。
歩んできた人生が異なる以上、今一緒にいて同じ出来事に遭遇したとしても同じ価値観で物事を捉えることはできないのです。
映画で例えるなら同じものを見ても抱く感想は、見た人それぞれ異なります。
なぜなら自分が持っている価値観を通じて個人的に関心があることに意識を向けて見ているからです。
映画なら相手と感想が異なってもさほど問題はありませんが、実生活では問題は生じます。
価値観の違いは、親子、兄弟姉妹、夫婦、嫁姑、親戚、上司と部下、友人知人、ママ友、ご近所など様々な人間関係でのトラブルの元になってきます。
もし、あなたがは誰かに心無いことを言われたとき、次の様に考えることがでれば自分の心を整えることに役立ちます。
それは、
「誰かがあなたに対して言う言葉は、あなたのことを100%理解した上で言っている訳ではない」
ということです。
先にも書いたようにその人はあなたの日常の全てを見てることは決してなく、見たのはあなたの生活の一部分しかないのです。
そして見た部分についてその人の価値観で解釈し、残りの見えていない部分については、その人の価値観で想像して、あなたについてのイメージを勝手に作りあげて発言しているだけなのです。
決してあなたの全てを理解して語っている訳ではないのです。
別の言い方をすれば、その人がその人自身の価値観の一面をあなたに投影して語っているということです。
それ故に、何を言われても気にすることは全く無いのです。
「この人には私がそんな風に見えたんだ。これは本当の私でなくて、この人の価値観が作った偽者の私のこと。言い換えれば、この人自身の一面を私に投影して語っているだけなんだ。全く気にすることはない。」
と捉え、相手を赦せばいいのです。
自分のことを相手に理解してもらおうとすることは無いのです。
ましてやムキになって相手に自分の正当性を証明する必要は無いのです。
◎この先は長いので次の記事「あなたの心の真実を知っているのはあなただけ②」に続きます。
<お願い>
私のブログは「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望が元で書き始めたものです。
従ってこれは会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると幸いです。