価値観は人それぞれ ①

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人は皆、自分の価値観を通じて見ている

人は人の数だけ価値観の違いがあり、
誰もが自分の価値観を通じて物事を解釈して認識する。

だから同じ映画を観ても同じ感想にはならない。
似ている者もいるが、全く正反対な者もいる。

この世を生きる上でもそのことは言える。

 

今、地球上に72億の人間が暮らしているらしい。

この世のこの時代に72億通りの人生経験があり
そこから得た72億通りの人生に対する価値観が生まれている。

人は自分の意識を通じて物事を常に解釈すので
この世、今のこの地球に対する捉え方はそれぞれ異なっている。

世の中を見渡して、幸せに見える者もいれば、
その逆で理不尽で不幸極まりなく見える人もいると思う。

 

どの様に見えるのかは人それぞれ、そこに正解はない。

 

誰の意見が正しくて誰かの意見が間違っている訳ではない

人は皆、ある出来事を見たときに生じた感想は、
その出来事の事実を見ていることで起こっている
と思い込んでいる。

でも、それは間違っている、と私は思う。

あくまでも自分の意識にある価値観を通じて
その出来事について感じたに過ぎないのである。

人は自分の意識の外にあるものは全く見る(※)ことは出来ない。

※この場合の「見る」は、
感じること、認識することの意味であり
五感の全てのことです。

 

たとえ同じ時、同じ場所で何かを経験しても
感じていることは皆違う可能性はあるのである。

また、この感じ方の違いは、
価値観の違いに比例して大きくなる。

だから、
自分の意見は自分にとっては正しいが、
自分以外の人にとっては正しいとは限らない、
という認識が必要になってくる。

 

でも多くの人はそのことに気づいていない。

ゆえに人は自分と相手との意見の食い違いに対して
「私は正しいが、あいつが間違っている」
「あいつが勘違いしているんだ」
などとお互いが相手に対してその様に思ってしまう。

それが人間関係の間に小さなトラブルを生み、
その規模が大きくなれば、いずれは戦争にもなってゆく。

決して大袈裟な話ではない。

 

価値観はサングラスの色

赤色のサングラスを掛けて見てる人と、
青色のサングラスを掛けて見てる人が
同じ景色を見ても両者が同じ様には見えないことは
誰もが知っている。

相手が掛けているサングラスの色が
自分の異なることを知っていれば、
「私には赤く見えるが、あの人には青く見えるんだ」
とお互いの違いを素直に認めことはできる。

 

価値観の違いもこのことと同じ。

「我々人間は、
 必ず価値観と言うサングラスを掛けて世の中を見ているんだ。
 だから同じ世界を見ても必ずしも同じ様には見えないんだ。
 違って見えても仕方ないんだ。」
と気づくことである。

 

このことに気づけたら、
サングラスを掛け替えるように
自分の価値観・考え方を変えてみれば
そこから見える景色、世の中は変わって見えるはずである。

もし世の中が、暗く見えるのであれば、
それは自分が暗く感じるサングラス(価値観)で
世の中を見ているのだと認識することであると思う。

 

価値観を変えれば見える景色は変わる

もし、今見える景色が自分にとってが気に入らなければ、
自分が好む色の価値観・考え方に変えればいい。

自分の人生が気に入らないからといって
その人生を自分好みにするために、
力ずくで周りを自分好みに変える必要はない。

 

また、相手の価値観が気に入らないから、
又は、相手が自分のことを理解していないからと思って
相手に自分を一生懸命に説明しても
相手が理解してくれるとは限らない。

自分を受け入れてもらおうと説明すればするほど
相手の持っている価値観を否定することに繋がるから、
中々上手くいくことはない。

ましてや人間は72億人もいるから
そんなことしてもキリがなく無駄な努力になる。

 

そんなことよりも、
自分の意識の中にある価値観・考え方を変えることの方が
簡単で平和的であると私は思う。

でも戦争はどれも、このことを忘れ
相手の価値観を自分の価値観に力ずくで変えようとする
人間のエゴから生じている。

価値観の違いを認めない、受け入れない、
この狭い心がエゴであり、
それが原因で大きな不幸を作り出すことを知ることである。

いかなるときも心の寛容さが平和を生むのである。

 

 

※長いので「価値観は人それぞれ ②」に続きます。

 

 

(※これは2015-08-30のブログ記事です)

 

<お願い>
これは「ひとりごと」として、その時の私の伝えたいことをランダムに採り上げ書いたものです。
もちろん、治療中にお話ししたことでもありますが、テーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けるようお願いいたします。

 

 

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