相手を頑固者と思うとき ②

この記事は約3分で読めます。

◎前の記事「相手を頑固者と思うとき ①」の続きです

 

自分の中に既にあった考えに気づいたこと

頑固者であると言われる私でも、
相手の意見が私の心に響けば、
今までの自分の意見をさっさと変えます。

私の心が響いてしまった以上、
その新しい考えの方が自分に合っていると納得したからです。

だから、さっきまでの古い考えに執着しません。
そんなんなことをしても気持ちは晴々しないからです。

私の心が響いてしまった以上、自分に嘘を付いてまで
自分の小さなプライドにしがみ付いてもバカバカしいからです。

それより相手の言葉で自分の中の新たな一面に気づけたことを喜びます。

 

「うん、そうだ!」と思うとき、
それは自分の中に既にあった考えに気づいたことです。

きっかけは相手の言葉かもしれませんが、
心が納得したということは、
その考えを自分の中に既に持っていたということを意味しているのです。

 

気が合うとは、心の共鳴現象

心が響くとは、まさしく心が共鳴したということです。

共鳴とは、同じ周波数のものが響き合う現象です。

中学の理科の時間で
音叉の実験をしたことがあると思いますが、
物質は同じ周波数のものが響き合う性質があります。

 

実は人の心もあの音叉の共鳴現象と似ています。

このことは、改めて説明するまでもなく、
我々は日常的に「気が合う」という言葉を使って経験しています。

ちなみに気が合うとは、
「考え方や感じ方が通じ合う。」という意味です。

似たような考え方・価値観を持つ者は、心の中でお互いに響き合うのです。

 

自分の心の中に探し求めていた考えに気づいたこと

心の中で「うんうん。そうそう。」と感じたとき、
それは自分が自分の心の中に探し求めていた考えに気づいたということです。

もし、相手の意見に対して
「うんうん。そうそう。」と思ってしまったとき、
自分も心の奥では相手と同じ様に思っていたということなのです。

一方、相手の意見が心に響かないときは
自分が探し求めている考えではないということになるのです。

 

他人との関りから自分の中の声に気づく

心が響かない以上、自分の考えを変える必要はありません。

しかし、響いたときは素直に変える方が自分のためです。

 

時に自己否定が強い人やプライドに執着している人などは、
「私は人から言われなければ気づかなかったんだ」
と捉えて自分を責め落ち込むことがあります。

しかし決して恥ずべきことではありません。

「相手の意見が正しく、自分が間違っていたんだ」
と責めるのでなく、
「自分の心の奥の声に気づいたんだ」と捉えて
自分の新たな意見として受け入れた方がいいと思います。

もっともっと喜んでいいと私は思います。

 

他人は自分自身を映し出す鏡です。

人間は他人との関りから、
自分自身の内側の声、探し求めている考えや価値観の発見に繋がるのです。

 

◎長いので次の記事「相手を頑固者と思うとき ③」に続きます

 

(※これは2015年02月18日のブログ記事の転載です)

 

 

<お願い>
私のブログは「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望が元で書き始めたものです。
従ってこれは会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると幸いです。

 

 

タイトルとURLをコピーしました