幸せに生きる手本になること

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誰もが精一杯に生きている

前回の「誰もが最善を選択して生きている」の続きになりますが、

自分だけでなく誰もが最善を選択して生きているということです。

例えばある人(Aさん)が、自分側から見て「何で?」と思う様なことをしていたとしても、
Aさんにとっては、その選択が最善なのです。

 

自分側の価値観でAさんを判断してはいけません。

なぜならAさんの心の余裕、心の視野の状況、価値観などが分からない限り、
Aさんの選択の意図は、こちら側には全く分からないからです。

そもそもAさんの人生は、Aさんのものであり、
こちら側が良い悪いの評価をする権限はないのです。

 

誰もが精一杯に生きています。

少しでも良くなるようにと願い生きています。

ときに疲れ、ときに落ち込み、ときに流され、溺れ、もがき苦しみ、
何がいいのかさっぱり分からなくなり、ますます混乱し・・・・、
それでも「いいな」と思う方を心の中で選んで日々生きているのです。

 

ならば自分側ができることは、Aさんの選択を評価することを止め、
Aさんをあるがまま受け入れることです。

たとえ「何で!そなんことをするの?」と思えても
いつかは気づき、Aさんが本当に望んでいる道を歩むことができる日が必ず来る、
信じることです。

 

誰かを助けたいと思うなら

もし、あなたがその人を助けたいと思うなら、

あなたは何も悪くないですよ。責めなくていいですよ。
脱出する道はあります。だから焦ることはないですよ。
時間もいくらでもあります。だから慌てることはないですよ。
いくらでもやり直しはできます。手遅れはありませんからね。

って、安心できる言葉を自分の心の中で語って自分自身を安心させことです。

 

えっ!自分自身? 相手じゃないの?」と思うと思いますが、
あなたが助けたいと思う相手に、このことを言っても、
残念ながら余り伝わらないことが多いからなのです。

 

なぜなら混乱の渦中の人には、
この言葉の意味を理解できる心の余裕がないからです。

「悪くない」と言っても言葉だけの薄っぺらな慰めにしか聞こえず
「焦らなくていい」と言っても焦っている自分を責められているようにしか
受け止められないのです。

価値観(肯定と否定)の違いから、希望や前向きな言葉が、
自己否定の価値観に囚われている人には自分が責められてる言葉になって
受け止められてしまうのです。

 

このことが分からないと、つい相手に理解させようとして
ますます相手の否定的な価値観を止めさせようとし、
そのことが反って助けたい相手を責めて追い込むことになり状況は益々悪化します。

そうなると自分自身も焦ることになり、
結局は二人ともに負のサイクルに飲み込まれてしまいます。

 

傍らに静かにいること

溺れている人を助けるには、まずは自分が安定していることです。

自分が慌てていて混乱していては溺れる相手を助けることはできません。

つねに自分の心を安心させるよう努めて、
自分の心に余裕と大きな視野が持てるようになってることが、
結果的に溺れている人を救う手助けができるということになるのです。

 

ならば、まずすべきは、
自分が落ち着いた気持ちで混乱している人の傍に静かにいることです。

その静かな安心感が雰囲気として相手に伝わり、
そこからやっとその人が少しづつ落ち着きを取り戻しはじめるでしょう。

そして落ち着きが進むにつれ、
あなたが何かを語っても相手は聞いてくれる可能性が出てくるでしょう。

 

幸せに生きる手本になること

そして最終的に相手に伝えるべきことは、

あなたは幸せに生きることが出来ますよ。
その力は既にありますよ。
だから頑張らなくていい。そのまんまでいいんです。ということです。

 

自分自身がその様に生きる姿を見せることが、
その溺れている人が忘れてしまったその人自身の強さを思い出させること
繋がるのです。

溺れている人が、自分の強さを思い出したとき、
その人は自分自身を責めることを自らの意思で止めることが出来るのです。

 

◎次のテーマ「助ける相手から自分が助けられるのです」もお読みください

 

 

<お願い>
このブログは私のひとりごとです、私の個人的な価値観を気ままに書いてあるだけです。
元々は「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望から書き始めたものです。
従ってブログの内容は会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与え不快にさせることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると大変ありがたいです。

 

 

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