プラセボ効果とは
前回の記事「【私見⑧】C■とK■は何故感染者が減ったのか?【非公開】」にも書きましたが、
プラセボ効果とは、
患者さんが「これで治るんだ」「あ~楽になる」「助かった」などと心で感じたときに起こる現象です。
だから、その疾患に対して全く効果の無い物質(ビタミン剤や砂糖、小麦粉など)でも、その人が「効く」と信じたら自然治癒力が発揮されその症状を治すのです。
と言ううことは、この逆のことも起こるということです。
それは、臨床上有効な治療薬であっても患者さんがその薬に不信や不安を抱いたら、効果は充分に発揮されないか、全く発揮されない、ときに副作用が強く出てしまうのです。
これをノセボ効果と言います。
以上が一般的に理解されているプラセボ効果です。
気という概念からみた薬の効く仕組み
このプラセボ効果を気という概念(※)を元に考えてみます。
(※:私が理解している気の概念です。東洋医学でいう先天の精、後天の精、栄気、衛気という気とは異なっています。)
私は薬は症状を抑え込むだけで治してはいないと考えています。
ではなぜ薬は効くのか?治るように思えるのか?
それは患者さんが生きているから、肉体に生命(いのち・魂)が宿っているから治るのです。
我々の身体は、その生命から供給される気という生命エネルギーが、蛋白質の塊である肉体を巡ることで温かみのある人間の身体として存在しているのです。
そして心の状態により肉体を巡る気は左右されるのです。
(※:詳しくは私のブログ記事「1:気、心、魂って一体何でしょう?」を参照してください。)
この事を元にして薬が効く仕組みを説明すると、
- 薬効により患者さんの肉体的な苦痛が軽減する
- 肉体に関わる不安が減りそれにより心が安らぐ
- 気という生命エネルギーが肉体を正常に巡りはじめる
- 肉体の様々な機能が正常に働きはじめる
以上の様な流れで自然治癒力が発揮されて肉体は治っていると私は考えています。
だから、上述した様にいくら有効だといわれる薬でも患者さんがその薬に不信感を抱いている場合は、気が正常に巡らないために効かないことや副作用が強く出るといったこと(ノセボ効果)が起こるのです。
プラセボ効果の説明に私の臨床経験を付け加えると
でも、私の臨床経験上、プラセボ効果は上述の事だけでは説明が不十分だ思いますので付け加えます。
①:例え薬を信じても、患者さんに何らかの不安(未解決の人生の問題、ストレス、トラウマなどの苦悩)が強くあった場合は、身体が薬を拒絶しその薬は効きません。
②:また、具体的な悩みが無くても(本人に自覚がないだけで本当は存在してます)やはり身体が薬を拒絶し効かないです。
いずれも身体は心の状態を表すだけなので、その人の心の無意識の領域にある自己否定の価値観を気づかせるために症状を出し続けます。
しかし、病気という形で身体が表すメッセージを患者さんが素直に受け止め心を癒せた場合、不思議なことに再び薬が効き始めます。
言い換えれば、頭だけ(表面上の意識)で分かっていても、心から理解して癒すこと(自己否定を止めること)をしないとダメだということです。
自分自身には嘘はつけません。
無意識の領域にある自己否定が自分を強く責めていれば(ネガティブな感情が強ければ)気は身体を巡らないので、いくら薬効があってもそれに身体が反応できないということです。
こういうケースを何度も私は見ています。
これは薬に限ったことではなく、あらゆる治療法(私の鍼灸治療も含め)に対して言えることです。
つまり、患者さんの心が癒えて安心したときに気が正常に巡りプラセボ効果が発揮されるのです。
逆に、心が癒えず不安なままなら気も滞りノセボ効果になってしまいます。
新型コ■◆に対して
今の状況を見渡して考えると、世界が行っている新型コ■◆への対応は効果的なのでしょうか?
危機感を持たせるためとはいえネガティブな情報を発信し厳しく移動制限することは、闇雲に不安を煽り憂鬱にさているだけでプラセボ効果よりもノセボ効果になっていると思います。
つまり、効ていない、または副作用(悪化)を起こしているように私には見えます。
それは、発症者が増えつづけ今よりも重症者の割合が増してしまうことになりかねないということです。
現在、アメリカなど海外から新型コ■◆が原因かも?という様々な合併症の症例が報告されていますが、そのことを表していると私は思います。
(海外に比べて日本が執っている対策は緩いです。そのため色々と批判がありますが、私的に言えばこの緩さが国民のストレス度を少なくさせ、その結果、世界の各国に比べ感染者を少なくさせている一因と思います。ただ今後は分かりません。経済的な不安が増せば感染者、発症者、重症者は増えるかもしれません。)