2:脳と心、肉体と魂についての私の見解

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※これは「1:気、心、魂って一体何でしょう?」の続きです。

以下は脳についての私の勝手な見解になります。

脳という蛋白質の塊が感情を抱くのか?

脳も肉体の一部ですから蛋白質でできています。
この脳という蛋白質の塊が、考えたり悩んだりして喜びや悲しみ苦しみと言った感情を抱くのでしょうか?

物事に価値観を持ち、好き嫌いといった主観的な判断ををするのでしょうか?

 

もっと言うなら、
桜の花を見て蛋白質の塊の脳が、脳細胞と脳細胞の間の神経伝達を起こして「あ~、キレイだな~。」と感じているのでしょうか?

子供を愛おしく思う気持ち、恋人を愛おしく思う気持ちも、脳細胞と脳細胞の間の神経伝達のやり取りで起こることなのでしょうか?
ということです。

私には、蛋白質(水素や炭素、酸素、窒素などの原子が集合した物質)の塊である脳が、愛する気持ちを生み出しているとは到底思えません。

 

人間の脳を作っている蛋白質は、食べ物として摂取したもの。
つまり人間(自分)とは別の生き物を構成していた物質だったはずです。

それも1種類ではなく複数の生き物を構成していた物質です。
その寄せ集めが人間の脳をはじめ肉体を作っているのです。

このことを考えただけでも「脳に心がある、肉体に生命がある」とは私には思えません。

 

お母さんなら何となく理解できるかも?

このことは、赤ちゃんを産んだことのあるお母さんなら理解できるのではないか!と思います。

我々誰もが、自分の母親のお腹の中で約280日の間、育ってこの世に生まれてきます。
この280日は、受精卵から胎児を経て赤ちゃんの身体まで成長する期間です。
この間、母親は自分の肉体を維持するためだけではなく、赤ちゃんの身体を作るためにも食べ物を摂取しています。

そう、我々は自分の母親が280日間食べた物で出来ているのです。

 

◆ 逆子治療に来たお母さんたちとの会話

私は、逆子治療などでご来院される妊婦さんに、

「お腹の赤ちゃんは、あなたがこの妊娠期間中に食べた物で、今まさに作られていますよ。
先週食べたファストフードのハンバーガー、コンビニで買ったアイス、回転寿司のマグロ、これらがあなたの赤ちゃんになるんですよ。
牛や豚、鶏の肉、魚や野菜、お菓子に至るまで、あなたが食べた物の寄せ集めが、今、お腹の中で動いている愛おしい赤ちゃんですか?」

って尋ねます。

すると、殆どのお母さんは、「いいえ、違うと思います。」と答えられます。

逆子治療でご来院されるのは30週ぐらいが多いですが、お腹の中でまだ肉体(脳)が未完成のこの時期でも、外の状況やお母さんの気分に反応しますよ。

特に上記の様なお話をすると、普段以上にお腹の赤ちゃんが動くことをお母さん達は実感されます。
まるでお母さんと私の会話を一緒に聞いていたかの如く反応します。

もし心が脳にあるのなら、それは出来ないはず、でも実際は驚くほどリニアに反応してくれます。

そして、いつもよりお腹の中で赤ちゃんが動いていること実感したお母さんを見て私は、
「ほら、赤ちゃんはちゃんと聞いてますよ。分かってますよ。だから一生懸命に頑張って治そうとしなくていいんですよ。あるがままのママでいいんですよ。」
って言ってあげます。

お母さんたちは
「はい、無理せず自分に素直になります。あとはこの子に任せます。」
って仰ってくれます。

逆子はお母さんの心が様々なストレスで疲れているときに起こります。
お母さんの気持ちが穏やかになると不思議なことに逆子が治ることが多いのです。
まるで赤ちゃんが「ママ、無理して頑張らなくていいよ」と伝えるために故意に逆子になったみたいにです。

 

このことを経験したお母さんは、お腹の赤ちゃんが食べ物の寄せ集めでできた肉体だけでなく、もっと尊い何か(命、魂)の存在を今まで以上に改めて実感されるようです。

 

◆ 今、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いたとき

これとは別に、生まれて直ぐ、つまり脳にこの世の情報が充分に入ってない時期でもちゃんと反応します。

これは身体は小さくても何らかの価値観を既に持ち(完全な無垢ではない)性格の存在であり、何かを思考し物事を判断する尊い一人の人間としてお母さんなら感じていると思います。

今、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いたとき、きっとお母さんは感じていると思います。

これはご自分(お母さん)や夫からの遺伝子だけで性格や人格、個性()が出来上がっているとは言えないことだと思います。

※:性格とは価値観のことです。
遺伝子は簡単に言えば細胞内で蛋白質の複製をするための単なる設計図のことです。
ここに価値観という主観が書き込まれている訳がないと思います。

 

このような訳で、私は、物質的な肉体だけが「自分」という存在の全てを表しているのでなく、肉体を支配する生命としての尊い存在(魂)があり、その魂にこそ「自分という意識(自我)」と言える「心」があると思っています。

 

もちろん、赤ちゃんを産んでない女性でも、男性でもこれを読んで想像していただければ私が言いたいことを理解してもらえるのではないかと思います。

 

でも脳科学は・・・

 

現在の脳科学者は、脳に心があるという前提で実験、観察をして諸説を語ってますが、何だか的外れなことをしているように感じます。

科学は実証できるもの(観察や測定できるのも)、再現性があるものでなくてはなりません。

でも心は見えませんし、情報としてメディア等に保存することもできません。

この見えない心を研究するのに見えるもの(測定できるもの)だけの結果で考察すれば、そこから得た結論は的を射ることはないと感じます。

「見えない気や生命エネルギーや魂は存在が実証できていないから」と言って無視するのではなく、「我々は今考え、感じて、こうして生きている」という尊い生命現象に目を向けてこそ、はじめて心について、命についての研究や考察が出来るのではないか!と私は思います。

 

では脳の役目とは何?

 

私が思う脳の役目とは?

肉体外部の状況を知るため五感から得た情報や肉体内部の情報などを常時集め、肉体活動が円滑に行えるために制御している情報処理器官であると思います。

 

例えれば、
ロボットを円滑に動かすコンピュターの役割と同じであると私は考えています。

コンピュターには感情はありませんし新しいことを考えたりしません。

ただ、プログラムされたことを忠実にこなすだけで、情動をもって迷うことや悩むこと、失敗を恐れたり後悔することをしません。
当然、成功を喜ぶこともしません。

脳をコンピュターとすると

人間とは、心(顕在意識と潜在意識)の中の価値観へのプログラムになり、魂(人間の本質)にある心(自我)脳(コンピュター)命令し、が五感から得た外部情報を価値観で演算し、その制御信号を神経系や内分泌系等で伝達して肉体(ボディ)の様々な機能(消化、循環、呼吸、etc)を管理し、手足や体幹を動かしているロボットのようなものだ。
と言えるのではないかと私は思っています。

だから、私は「健康になりたければ体ではなく心を一番大切にすることである」といつも治療の時に言っています。

 

この様に例えるとあまりに肉体を低く解釈しているように思えますが、現在の医学ではまさに肉体を機械やロボットの様に扱っているように私には見えます。

現に病院での診察も専門化、細分化されて患者全体を診ようとすることは減っています。
治療の対象は、その病気のある臓器やその症状に絞られ行われます。
だから症状ごとに薬が処方されるので結果的に多種の薬を服用する羽目になります。
臓器移植や人口関節、心臓ペースメーカーなど人間の肉体をパーツ毎に診ている結果だと思います。

尚、私は現代医学を非難している訳ではありません。いずれも必要な処置、大切な治療法であると認識していますので、その点は誤解のないようにしてください。

 

※次のテーマ「3:それでは感情とは何でしょう?」に続きます

 

 

 

<お願い>
このブログは私のひとりごとです、私の個人的な価値観を気ままに書いてあるだけです。
元々は「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望から書き始めたものです。
従ってブログの内容は会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与え不快にさせることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると大変ありがたいです。

 

 

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