Q:治療を途中で諦めた者ですが、また再開したいのですが・・・

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Q:治療を途中で諦めた者ですが、また再開したいのですが・・・

A:はい、もちろんOKですよ。

様々な理由で治療を途中で止める人は、当院でもおみえになります。

その中でも、以下の理由で意識を変えることに上手くいかず止める人がおみえになります。

①:悩みの元が相手にあるんだと責めている人の場合、

その悩みが現在進行形のため心への影響が大きいときは、患者様の心にある被害者意識が相手を責め続けることに正当性を与えます。

この正当性が被害者であるご自分が変わることに強い抵抗を感じてしまっていることがあります。

②:ご自分を強く責め否定している人の場合、

罪悪感により自己を無価値な人間と決め、自分に無力感を持っているため、自分に変われる可能性や幸せになる価値があることを、どうしても信じられないでいます。

①、②共に、この様な人には、今までの自分と新しく変わろうとする自分が心の中で葛藤を起こすため、一時的に気が不安定になってしまいます。

そのため症状も一進一退を繰り返し、良い結果も表れ難いので、残念ながら途中で止めてしまうことなるのです。

私は、いかなる場合もご本人様の意思を尊重しますので、引き止めることはしません

しかし、
この様に途中で治療を諦めてしまった患者様も時間の経過と共に徐々に気持ちに整理が出来てくるものです。

事実、患者様から気まずそうに何ヶ月かして再開を希望するお電話を頂くことがあります。
(2~3年経った人も結構みえます。)

こういう場合、私も含め治療家はとっても嬉しいものです。

拒否することは決してありませんから遠慮なく堂々とお電話をしてください。
快くお受けして治療を再開しますから、全く心配はいりませんよ。

「人間の心の苦悩は、簡単に整理できるものではありません。
 これからも何回止めても、そして何回再開しても構いません。」と、私は思っています。

 

人間は誰でも心の奥底で「幸せでいたい」という願望を持っています。
それ故に、苦しみの現状と願望との間のギャップの大きさに戸惑いを覚え、一時的に心の混乱、葛藤を経験します。

しかし、時間と共に気持ちの整理ができ、「本当に治りたい、変わりたい、私も変われるんだ!」という意志が自然と芽生えてくるのです。

心の準備が出来たその時が、本当の治療の始まりです。

そして自らの意志で再開をした人は、治療効果が以前よりも良くなる傾向があるのも事実です。

 

追記:どうして再開されることをずーっと待てるのか!

私は、自分にも未熟な点が、まだまだ沢山有ることを認めています。

その反面、自分の治療技術、治療方針、考えを信じて「今出来る自分の最高の治療を提供しているんだ!」という自負を常に持っています。

(未熟は成長の余地、伸びシロです。 決して悪いものではないと考えていますので私は自分を責めませんし、自分の可能性を信じています。・・・といっても、たまには責めるし可能性を疑うこともありますよ。私も人間です、それでいいじゃないですか!

それ故に治療を途中で止められた患者様に対しても「私の気持ちはいつかは必ず伝わる!」と信じることができ、患者様が治療を再開される日をいつまでも待つことができるのです。

要は、私が諦めたら患者様は私を信頼することは出来ないじゃないですか!
だから、私は自分を信じると同時に患者様を信じて気長にずーっと待つのです。

(私だけに限らず多くの治療家は同じ気持ちだと思います。)

 

 

 

 

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