経穴について

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経穴とは、

経絡は体の表面にあって、まるで水路を水が流れるように経絡上を気が流れていると考えられています。

経絡の流れが悪くなる(滞る)と、その経絡上に何らかの変化があります。

それが俗にいうツボです。

ツボは、正確には経穴(けいけつ)と呼びます。

 

経穴は、経絡上で著しく反応している部位のことで、まるで穴の様に凹んでいることから、経絡上の穴=経穴(けいけつ)となりました。

この経絡上の穴(=凹み)は、まるで地面に埋められた壺の様になっています。

その為、一般的に経穴のことを「ツボ」と呼ぶ様になったのではないか?と一説では言われています。

 

経穴には方向がある

経穴(ツボ)は、ただ真上に口が開いているだけではありません。

部位によっては方向もあります。

その為、
ただ真直ぐに鍼を刺すのでなく、皮膚に埋まっているツボ(壺)の傾き加減、方向を意識して鍼を刺します。

 

ここからちょっと余談です。
私は治療するとき、単純に皮膚に鍼と刺すイメージでは ありません。
経穴はツボ(壺)ですから様々な角度で皮膚に埋まっているツボ(壺)に鍼を入れるイメージで治療しています。
ただ、このHPで「鍼を入れる」と書いてしまうと変な誤解を招きそうなので、あえて「刺す」と書いています。
以上、余談でした。

 

ここから話は戻ります。

経穴(ツボ=壺)には、口の大きさ、深さがそれぞれ異なります。
同じ経穴(ツボ=壺)でも、体調によっても変化します。

その為、指先で経穴(ツボ=壺)を探したときの感触で鍼の刺す深さを微妙に調整しています。

浅い経穴(ツボ=壺)には浅めに、深い経穴(ツボ=壺)には深くと言う具合です。

但し、浅い、深い、といっても当院では皮膚に約1~3mmしか鍼を刺しません。

 

病気がある場合、経絡は必乱れ経穴が現れています

何らかの病気があれその裏で気の流れは乱れ必ず経絡上の皮膚に反応点として経穴が現れています。

その経穴(ツボ=壺)に鍼を刺すと、その部位の気の流れに変化が起きます。

その変化が合図となり経絡に沿って全身に伝播して行きます。

 

この気の流れの変化は、陰陽五行的に十二経絡がお互いに影響を与えながら伝わっていき、乱れて流れている状態から最終的に本来の自然で安定した流れの状態へと向かい始めます。

 

これらの変化を随時脈診で確認しながら十二経絡がお互いにバランスがとり易くなるように、適時必要な経穴に鍼をしていきます。

そして最終的には、経絡の流れ(気の流れ)が調い、結果、肉体が本来の自然治癒力を発揮できるようになり症状が改善していくということになります。

 

 

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