ふかん(○俯瞰、×浮観)

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(※これは2014年09月14日のブログ記事の転載です)

 

私は治療中の会話の中で「ふかん」という言葉を使います。

「今の自分にどっぷり浸かるのでなく、
ちょっと”ふかん”してみてはどうですか?」
等のように話しています。

この場合の「ふかん」の意味合いとしては、
ちょっと引いて見てみる。
一歩下がって見てみる。
ちょっと離れて見てみる。
視野を大きくするために上の方(高い所)から見てみる。
などのことを伝えるために私は使っています。

 

具体的には次のような感じです。

「自分を魂としてイメージしてください。

その魂が肉体から、ふわ~と浮くように離れて、
今何かをしている自分を上から見ている(観ている)と思ってください。

そのようにして自分を見てみると、
悩んだり苦しんだりしている自分を少し冷静に見ることができませんか?

今いるところよりも、遠くの方まで見える気がしませんか?

ひょっとしたら自分を第三者として客観的に見れませんか?

もし、これらのように思えたらちょっと気持ちは和らぎませんか?

心に余裕が出来ませんか?

今、悩んでいることが何だかバカバカしく思えてきませんか?

少しでも気持ちが楽になったら、意識が変わり成長したんですよ。
エネルギーも上がったのですよ。」

という感じで、悩み事に対して近視眼的になっている人に
話しています。

私はこの様に説明していますので、
「ふかん」を「浮観」とずーっと思っていました。

 

調べてみると・・・

実は、昨日の会話の中で、
「ふかんは、どう書くのですか?」と尋ねられたので
私は堂々と
「『浮』に『観』と書いて、ふかんです。」と答えました。(;^_^A

そして昨日の昼休みになんとなく気になったので調べると・・・。

「えっ! 間違ってんじゃん!」
びっくりしました。\(゜□゜)/

それと同時にめちゃめちゃ恥ずかしくなりました。(/ω\)

いや~、思い込んでいたので、本当に驚きました。

という訳で

「ふかん」は「浮観」ではなく「俯瞰」が正解です。
ここで訂正いたします。

○○様をはじめ、数名の方に間違った漢字を教えた記憶があります。
皆様、誠に申し訳ありませんでした。m(_ _ )m

 

俯瞰の意味は

ちなみに、俯瞰の意味は
「高いところから見下ろすこと」(小学館:新選国語辞典 第七版より)

そして、
俯は「かがむ。うつむく。」
瞰は「見おろす。ながめる。」の意味です。(小学館:新選漢和辞典 第六版より)

つまり、「うつむいて見下ろす」ということが俯瞰です。

多分、大巨人がうつむいて地上を見下ろしている姿を想像すれば
俯瞰の意味になるのでしょう。
鳥瞰図(鳥のように空高いところから見下ろした構図で描かれたもの)
という絵がありますが、その鳥瞰と同じ様なことだと思います。

ということで意味合いとしては大きく間違っていなかったのですが、
如何せん漢字が違いました。

でも個人的には、「俯瞰」より「浮観」の方が良いと思うんですが・・・。
まぁ、今更これは言い訳ですね。

でも、気づいてよかったです。
ひとつ勉強になりました。
そして今回のことは過ぎたことなので、
「これはこれでよかった。」と受け入れ、自分を赦します。

 

追記:

先ほど書いたように俯瞰して物事を見てみると
結構、冷静になれるものです。

8/28から続いているのテーマ「”やりたい”から…」の中の
「心の準備を調える」「固定観念を見直す」「自己肯定」
の三つのことに役立つところがあると思います。

そして前回の記事に出てきた「木ばかり見ないで森を見ることも大切」
と似た内容でもあります。

俯瞰は、どっぷり現状に浸からないことが目的です。
やり方は自由です。
上記の私の説明に囚われることもありません。
自分流で結構ですので試されることをお勧めします。

 

 

 

 

<お願い>
私のブログは「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望が元で書き始めたものです。
従ってこれは会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると幸いです。

 

 

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