【回顧録】私の体に起こったこと ①(入院前編・前半)

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これは回顧録です

当初、私はこれを備忘録としてこの度の私の体に起こったことを書いていました。

(この度12月31日に退院し、その後は養生のため治療院でゴロゴロしてましたが、あまりに暇なので1月2日から書き出しました。今現在、1月5日の夕方です。取り合えず完成した前半だけアップしました。後半以降は随時投稿する予定です。)

しかし、書き進むにつれ単なる事実の列記ではなく、その時々の私の気持ちも綴り出したので回顧録としました。
(めちゃめちゃ長いです。覚悟して読んでください)

この備忘録、いや、回顧録が、のちのち私と同じ様に悩んでる誰かのお役に立てることがあれば!と思い書き綴っていきます。

思い出しながら書いてゆくので時系列が前後することもあると思いますが、その点は何卒ご容赦してください。
m(_ _)m

 

私の症状

私の症状については、週1回など定期的にご来院されているごく一部の患者様にしか伝えていませんでした。

また、定期的なご来院でも、その患者様の不安を下手に煽ることを避けるために敢えてお伝えしていない方もおられました。

そもそもあまり楽しい話ではないので、いや、むしろ誰にとっても好ましくない話題なので私も話したくはなく、その結果、多くの方がご存じでないと思います。

しかし、こうなってしまった以上もう隠しても仕方ありません。

むしろ今では全部知ってもらった方が、今後のことを考えれば私も精神的に楽なので書ける範囲内で書いていきます。

主訴

この度の私の主訴は複視です。

これは左右の目を各々動かす筋肉が何らかの原因で協調運動が出来なくなり、左右の目の動きにズレが生じてしまうことで起こります。

通常、左右の目のズレは誰にでもありますが、それを脳が自動で補正して物を一つのものと認識します。

しかし、そのズレ幅が大きくなると脳がズレを補正できなくなり右目で見た物(例えばミカン)と左目で見たミカンを別のミカンと脳が認識してしまいます。

同じミカンがあたかも二つ存在するか様に見えること、それは視界全ての領域または一部の領域で存在する物が二重になること、それが複視です。

それと四肢と体幹の脱力です。

 

【前半】発症してからの経緯(11/12~12/2)

まずは入院するまでの期間です。
これは、その前半にあたる11/12から12/2までです。

発症、そして悪化へ  11/12(水)~11/16(日)

昨年11月12日(水)の朝、急に右視界がぼやけ物が二重に見えることが発症し眼科クリニックを受診しました。

医師からは
「これは複視です。おそらく滑車神経麻痺でしょう。血行不良で一時的に起こることがあるので2週間様子をみましょう」
と血行改善の薬とビタミン剤が2週間分処方され経過観察になりました。

しかしその後、症状は徐々に悪化し、4日後の11/16(日)には自分の手元(1~1.5m)以外の視界の全てが上下左右に大きくズレ、両眼ではまともに見えなくなりました。
(但し、片眼だと健常者と同じ様に見えます)

ちなみに複視が起こる疾患は、眼球を動かす外眼筋やそれを司る神経の一時的な血行不良から起こることが一番多いらしいです。(殆どが2~3ヶ月で自然治癒するそうです)
緊急度から言えば、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍など脳疾患、ギランバレー症候群やその亜種であるフィッシャー症候群など自己免疫疾患、同じく自己免疫疾患ですが難病の重症筋無力症などがあります。
慢性疾患では、糖尿病や高血圧症の悪化でも起こるそうです。

総合病院での診察 11/17~11/20

ここからは日にち毎に順を追って書いていきます。

初診は眼科 11/17(月)

私は「これは尋常でないことが起こっている」と判断し、急きょ11/17(月)に総合病院を受診しました。

眼科では、眼の各種検査をはじめ、その他に血液検査や脳のCT検査を受けました。
その結果は
「右眼の外転麻痺による複視が起こっています。しかし現時点では血液や脳に急を要する異常はないです。このまま様子をみましょう」
ということで私はホッとして帰宅しました。

しかしその晩、お風呂に入って濡れたタオルを絞ると明らかに力が入らないのです。左右の握力が落ちています。
あとは上腕三頭筋がダルイく風呂の壁の水滴を拭き取る力が入れずらいのに気づきました。

部屋に戻り身体を確認すると、腹筋(お臍より下の部位)が明らかにおかしい、仰臥位から起きる際、両下肢の反動でスムーズに起きられません。

体幹が支えられないので上肢で床を押してしか起きられません。
しかもその上肢もガクガクし少し不安定です。

その他は、立位で片足を上げて靴下を履く動作、これが上手くできません。
脚が上がりきらず途中で止まります。

まとめると上肢は前腕の屈筋群と伸筋群、上腕二頭筋と上腕三頭筋、体幹は腹筋の下部、下肢は腸腰筋の脱力です。
これらの自覚できる運動制限が起こりました。

なお、痺れなどの感覚異常は自覚できませんでした。

 

脳神経内科へ紹介 11/18(火)

翌日11/18(火)、再び総合病院の眼科を受診し、上記のことを伝えると、その眼科から今度は脳神経内科を紹介されました。

私は脳神経内科の先生に
「11/8(土)から10日(月)まで風邪っぽくだるかった。しかし10日(月)の晩に38.0度の発熱があったが、夜中に汗をかいたら11日(火)の朝には平熱36.4度に下がり、そこからは喉が少しイガイガすること以外は健康です。しかし、11/12(水)の朝、急に視界の右側から物が二重に見えるようになった。」
と伝えました。

この時点で、私は自己免疫疾患であるギランバレー症候群を少し疑いはじめました。

一般的にギランバレー症候群は、その発症の1~3週間前に風邪や下痢などの感染症に罹患している場合が多いらしいです。

これに照らすと私の場合、発熱してから30時間ぐらいで複視が起こっています。

仮に風邪っぽかった11/8(土)から数えても5日目に起こっていますから可能性としては低いと思います。

 

先生もその様に考えたようで、私に糖尿病と高血圧症の有無を尋ねられました。

私は
「自分の健康に自信があります。40歳からは確か2018年に久しぶりに気が向いて1回だけ健康診断を受けただけです。当然異常なしでした。他は受けていません。だから全く分かりません。」
と答えました。

私の言葉に先生は「はぁ?」と呆れた返事をされました。
(私は自営業です。サラリーマンの様に会社から強制されません。)

そこで各種血液検査のため採血され、各種腱反射のテスト、右上下肢の筋電検査を受けました。

この時点での血液検査に特に異常はありませんでした。
もちろん糖尿病も高血圧症もありませんでした。
(自己免疫疾患を判定する抗体検査は外部委託らしく結果は2週間ぐらい掛るそうです)

先生からは、少し右下肢の反射が鈍いことを指摘され、今後は脳の精密なMRI検査が必要であると言われました。

 

ただ、私的には左右の握力が30kgしかないことが気になってましたが、
先生曰く
「ギランバレーならもっと脱力しています。これぐらいは正常の範囲内です」
と答えられました。

私は瘦せてます。身長約170㎝、体重約50㎏ぐらいです。
ゆえに腕力は平均的な男性に比べ強くはないです。
でも握力は利き腕の右なら35㎏以上はあったはずなので、30㎏は異常だと自分では感じていました。

ということで、この日はこれ以上調べることができないことと、原因が特定できないので薬の処方はなく経過観察となり、とりあえず1週間後の診察の予約をして帰宅しました。

ただし、もしギランバレーなら刻々(半日毎)と症状が進行するらしいので「悪化著しいときは直ぐに来院するように!」と先生から念押されました。

 

経過観察中 11/20~11/30

無謀にも入院を断った 11/20(木)

その2日後の20日(木)の朝、左右の目のズレがより一層大きくなったようで視界のボケ方が酷くなり、且つ、手の背屈動作もやり辛くなってました。
指も大きくパーが出来なくなってました。

私は「これはギランバレーの可能性が大きいな」と思い、再び脳神経内科を受診しました。

先生の徒手検査の結果、手首の背屈と股関節の屈曲の力が明らかに2日前より弱くなってました。握力も28㎏に下がってました。

採血からまだ2日後です、当然、抗体検査の結果はありません。

そこで腰椎穿刺で髄液の中のタンパク質の有無を調べてその結果で判断することになりました。
(腰椎穿刺は血液検査より体への負荷が大きいので、通常は抗体検査が陽性の場合、その確定診断するために行うそうです)

その結果は陽性、何らかの自己免疫疾患を起こしていることが判明しました。

罹患率を考慮すればギランバレー症候群の疑いが濃厚になりました。
(抗体検査の結果が出ていないのでギランバレーの特異性抗体の有無がわかりません。ゆえに「疑い」になります)

 

先生からは、直ぐに入院して免疫療法を受けることを勧められました。

私も当初、「早く治るためには仕方ないな」と思い、1週間程度なら入院をする覚悟でした。

しかし先生からは
「1週間での退院は無理です。皆さん直ぐに治ると思ってますがそうはなりません。連続5日間の点滴による免疫療法を受けても症状が直ぐには改善しません。通常は今の症状が続きます。中には悪化する人もいます。ある程度まで続いたのち徐々に回復していきますが、その期間も人それぞれです。過去に一人だけ1週間で退院した人がいましたが、経験上、殆どの人が大体30日から45日の入院になります。」
と説明を受けました。

私はこの説明を聞き、
「私は鍼灸師、それも原因が分からない色々な症状の人も治している。普通の人とはそこが違う。30日も入院するのなら、その間を自分で治療しても同じではないだろうか! 幸い手元は両眼で見える、字も書ける、文字も読める、もちろん鍼も難なく打てる。そもそも患者さんを30日も放ってはおけないし・・・。」
と考えました。(普通じゃないでしょ、アホでしょ)

私は先生に
「1週間ならまだしも、とても30日以上も入院なんて出来ません。私は鍼灸師です。自分で治します。」
と言って入院を断りました。

すると先生は、
「突然の入院です。他にも拒否する人はいますよ。でも大体は2日後に入院します。なぜなら症状が半日毎に刻々と悪化しますからね。当然日常生活が出来なくなります。だから入院せざるを得ないのです。ただ私は今週末の3連休は出張で居ません。一応いつでも入院できるように手配だけはしておきますが・・・。」
と仰ってくださいました。

この主治医の先生は本当に良い先生で、このとき私の言動に呆れてもいましたが、「私たちも人間だから無理はしちゃいけないんです。ときに休むことも要りますよ。」と優しく諭してもくれました。(^^;

私は、
「私の我儘を聞いて頂きありがとうございます。お気遣いとご配慮に感謝します。もしもの際は、よろしくお願いいたします。」
と先生にお礼を伝え、とりあえず1週間後の診察を予約して帰ってきてしましました。

 

入院を断った翌日 やはり悪化 11/21(木)

そしてその翌日21日(金)の朝、やはり症状は進行してました。

右手の中指、薬指、小指の三指が思うように動きません。
根元で曲がったまま背屈できません。
左手もおかしく親指と示指が強張ってます。
目も視界がボケて見づらいです。

「あー、やっちまった」と思いました。

先生にも注意されていましたが、まだまだ発症の初期です。どこまで症状が悪化するのか誰も分かりません。
もしも嚥下や呼吸がし辛くなったら命に関わる筋肉の神経が侵されたことになるので、そこだけは注意を怠らないようにしてました。

それでも歩けない、立てないというレベルではなく、充分に一人で日常生活ができるレベルではあったので、この日もいつも通り仕事に行きました。

 

自分で治療、 効果があった!

治療院に着くと早速、自分の脈を診ると明らかにいつもの私の脈と違いました。
三焦経の経絡が実(強過ぎる)でした。

そのため三焦経を写法する経穴(天井、四犢)に鍼をして他の経絡も調えると、先ほどまで強張って動かし辛かった右手と左手が普通に動きました。

私は「やっぱり俺の鍼は効くな!こりゃ治るぞ!」と実感しました。
そしてその日から一日2~3回治療をしました。

「病は気から」です。
当然、気を高めるため自分に対して心のケアもしていました。

 

セルフケア 11/23(日)~11/26(水)

23日(日)には仲間の先生が応援に来てくださり、普段、自分ではできない背中の経穴に鍼をしてもらいました。

その甲斐あってか!これまでより鍼の効きが良くなった気がしました。

24日と25日は、それまでより症状の進行がゆっくりになった様な気がし、いやむしろ下降期から停滞期(横這い)になった感じがしました。

そして26日(水)の午後からは、いい意味で明らかに今までと何かが違う感じがしました。

私的には、停滞期(横這い)から回復期に入った感じがしました。

 

入院を断ってから1週間後の診察 11/27(木)

そして前回の入院拒否した診察から1週間たった27日(木)の診察です。
(12日の発症から約2週間経ちました)

はじめに眼科を受診し目の検査を受けました。

すると上下は少し残るものの左右のズレがかなり小さくなっていることが分かりました。

眼科の先生も喜んでくださり、「次回予約は3週間後で大丈夫でしょう」となりました。

 

次に脳神経内科です。

先ほどの眼科の結果を伝え、そして握力を測定すると31㎏ありました。
前回より2㎏上がってました。

ここでも改善が見られたので、入院治療の話は中止になり眼科と同じく3週間後の診察になりました。
(但し、この時点でも抗体検査の結果は出ていませんでした。)

これには主治医の先生もとても喜んでくださり「頑張って治療したんですね」と仰ってくれました。

私もとても嬉しかったです。
そして人間の持つ自然治癒力の偉大さに改めて感動しました。

 

回復期 日々良くなる 11/30(日)~12/2(火)

もちろん、その後も自分での治療は続け少しずつズレ(左右)が改善しました。

そのお陰でかなり見やくなり、11/30(日)には、一瞬(20~30秒)の間ですが、両眼で全ての景色が正常に見えることも起こりました。

このとき私は「早くてあと1週間、長くても12月中旬には完治だな」と思いました。

この想像以上に早い回復に自分でも驚きました。

そのため患者さんには鍼灸の素晴らしさと自然治癒力の偉大さを今まで以上に熱く伝えていました。

 

改善するペースが鈍くなる 12/1~12/2

ところが12月に入ってから症状が改善するペースが鈍くなり始めました。

私は、
「昨日(11/30)は、ちょっと無理したかも?嬉しくて久しぶりに2時間も散歩をしたし、目の運動もやり過ぎたかも?これは疲労が溜まったな。ちょっとやり過ぎ、はしゃぎ過ぎだな。」
と思ってるぐらいで深刻には考えていませんでした。

それでも12/1(月)と12/2(火)も少しずつ改善はしていました。

 

長くなりましたが、以上が入院までの期間の前半です。
「入院前編 後半」に続きます。

 

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