小5男子の夜尿症が完治、無事にお泊り野外学習に行けた

この記事は約7分で読めます。

体験談6 夜尿症(おねしょ)

記入日:平成23年11月21日
お名前:KF君   (注)この体験談は、KF君のお母さんに書いて頂きました。
性別:
年齢:10歳
お住い:岐阜市

①当院を何でお知りになりましたか? ホームページ

②お困りの症状をお書き下さい 夜尿症

③治療経過をお書き下さい
(初診日:平成23年6月4日)

完治しました。

④当院の治療についてのご感想をお書き下さい

息子の夜尿症の事でずっと悩んでいた時、友人から「鍼が効くらしいよ」と聞いて、ダメもとで行ってみようと思いホームページを見て、きぼう堂さんを受診しました。

私の関わり方も大切とのお話をして頂き、先生の言われるように今までしていた水分制限もやめ、夜尿症の事にも触れないようにしました。

家でも小児鍼をしてあげると、息子はとてもリラックスしてうれしそうな様子でした。

だんだん回数が減り、野外学習の頃にはすっかり治っていましたが、やはり万が一の事を考え
「夜中に先生(学校)に起こしてもらいトイレに連れていってもらおう」と息子に言うと、
「起こしてもらわなくても大丈夫。僕を信じて」と言われ悩み、
先生(きぼう堂)に相談してみると、
「お母さん、大丈夫ですよ。息子さんを信じてあげて下さい。もし万が一失敗してお友達に知られてしまっても、息子さんはそれを乗り越えられる力を持っていますよ。」
と言って頂き、私の心配が一気に吹き飛びました。

そして息子を信じ笑顔で送り出してあげる事が出来ました。

帰って来た息子は「楽しかった」と色々な出来事を話してくれ、何だかとても頼もしく感じました。

半年も通わないうちに完全に治り、ずっと悩んできた事が今では嘘のようです。
同じ悩みを持つ方の参考になれば……と思います。

先生、母子ともに大変お世話になりありがとうございました。

(表面)

 

裏面(続き)

 

院長からの補足

◎治療の経緯と現状

初診の問診時、お母さんから、

  • 週に2回程、夜尿症があること。
  • 10歳になる今までそれは続ていること。
  • 病院で検査しても器質的な問題は無く原因不明で有効な方法が無かったこと。
  • ネットの体験談を調べて水分制限などの対処療法をしても効果が無かったこと。
  • そして秋の野外学習までには何とか治したいこと。

を聞きました。

私は、KF君の夜尿症についても他の病気と同様に考えました。それは、

  • 恥ずかい、
  • 誰にも相談できない、
  • 有効な手立ても無く長年(10年間)苦しみ、
  • いつ治るか分からない等、

KF君の不安な心の状態の反映が原因であるということです。

KF君の心の奥底では、自分を信じ切れない苦しさと不安が生じてしまい、それが負のスパイラルとなっていつまでも続く夜尿症という症状で身体が心の辛さを表現していると推測しました。

(他の慢性的な病気についても上記と同様で、負のスパイラルが起り心の不安が増加していくことが原因の一つになっています。)

◎方法としては

  • 経絡を調えることでKF君の身体が覚えている負の感情(負のエネルギー)パターンを取除く。
  • 代わりに良いイメージをすることで良い感情を心で味わってもらい、良い気(エネルギー)を意図的に身体に巡らせる。
  • これらのことにより、負のスパイラルから脱出できる様に、「治る」という意識が自然に芽生えるようにする。

つまり、治療は、KF君の意識を前向きに変えることで自分の中の本当の力に気付いてもらい自信を取り戻すことを目的にしました。

KF君の中の不安が取れ、自分を信じ切れるようになったら結果的に夜尿症は治るということです。

10歳のKF君にこの事を説明しても難しいので、日を改めてお母さんだけ当院に来てもらいこのことを説明しました。

 

KF君は内気な子で、初診時、鍼に対しても恐怖心が強くとても嫌がっていました。

通常、10歳児には大人と同じ鍼を使っての治療をするのですが、治癒には出来る限り良いエネルギーを流したいので、負の感情の恐怖心が無くなるまでは小児鍼で行うことにしました。

(お母さんも鍼治療の未経験者でした。そこでKF君の恐怖心を取る為に鍼治療を体験してもらい、鍼が怖いものではないことを身をもってKF君に示してもらいました。)

ただ、良い意味で予想に反し小児鍼だけでも経絡は上手く調い身体が反応してくれたので、KF君の場合は、20回全て小児鍼で行いました。

そして週1回のペースで充分でした。
(来ない日は、自宅で小児鍼をしてもらいました)

内気な性格のKF君は、はじめの内は私の話し掛けに対しても返事が無く、ただ頷くだけでしたが、治療が進み次第に効果が出てくるにつれ、顔に自信が表れてくるようになってきました。

そして、7月後半頃から同じ様な話し掛けに対して私の目を見て力強く「はい!」と答えてくれるようになりました。

このとき私は、「KF君の中の意識が徐々に前向きに変わり、自信が芽生えてきたんだな、良いエネルギーが流れ始めたのだな。」と思い「KF君はきっと治る」と確信しました。

そして予想通りの良い結果へと繋がって行きました。以下が、完治までの経過です。

◎治療日と失敗の回数

6/4(初回)~6/8・・・1回だけ失敗
~6/11~6/15・・・1週間なし
~6/22・・・1回
~6/29・・・なし
~7/6・・・1回
~7/13・・・1回
~7/20~7/27~8/3~8/17…5週間以上なし
~8/24・・・1回
~8/31・・・・1回
~9/7~9/14~9/24~9/28~10/12~10/19…7週間以上なし
週に2回程あったのが、上記の様に6/4(初回)~8/31まで約3ヶ月弱でたった6回しか失敗がありませんでした。

そして、8/27(最後の失敗)から体験談を書いて頂いた11/21現在までの約3ヶ月間全く失敗はありません。

私は、KF君の意識は完全に変わり夜尿症に対する不安はもう無いと判断し、当初の目的の野外学習にも無事行けたので完治としました。

尚、治療は10/19(20回目)で終了しています。

【重要】今回の治療で大切にしたこと!!

私は良いイメージを持ってもらう為にKF君に
「大丈夫。こんなのは必ず治るから心配はいらんよ。だんだん良くなるからね。」

「例え失敗した日があっても気にするな。そんなときは『もう直ぐ治るから、きっと明日は大丈夫さ!良かった!』と絶対に声に出して言いなさい。」
と毎回声を掛けました。

そして一週間の報告をしてもらう度に失敗が無ければ
「よし!もう大丈夫だ!」と応え、
失敗があったときは
「パワーが出るように今から嫌な感情は先生が消すから、もう明日からは大丈夫だから!心配はいらんよ。」
と応えました。

お母さんに対しては、自宅で小児鍼をしてもらうときも上記と同様に対応してもらい、例え失敗しても叱らず、「治るから大丈夫よ」と優しく応えてもらいました。

水分摂取については、制限は一切止めて「治りますから、KF君の好きなように飲んでもらっても構いません。」としました。
(夜尿症を起こす原因は、水分摂取の量には関係無いからです。)

夏場に水分制限することは大変辛いことです。
今回、制限を無くすことでストレスを減らし、逆にKF君の心に
「もうガマンしなくていいんだ!治るんだ!あ~良かった。!」
という喜びを感じてもらい良い気(エネルギー)が生じるようにしました。

 そして一番大切なこととして、

  • KF君本人がもう夜尿症の事は考えないこと。
  • 治るのだから家族全員が夜尿症を意識しないこと。
  • ご両親はKF君の改善してきた面だけを見て、KF君の全てを信じご両親が安心すること。

を徹底してもらいました。

以上のように関わる人全員が前向きの意識を持ちKF君の中の本当の力が出るように協力してもらいました。
(このことは、どの病に対しても共通して言える大切なことです)

 

KF君のお母様へ、

お忙しい中、体験談を書いて頂き、ありがとうございました。
私は治ると思っていましたが、予想以上に早く効果が出て良かったと思います。
(お子さんが元気になる姿は、私にとっても嬉しいことです。)

どの患者様にも言っていることですが、鍼灸(今回は小児鍼)は病を治す(意識を変える)お手伝いをしただけです。

夜尿症を治したのは、KF君の「治るんだ!」という強い意志とKF君が本来持っている力です。
そしてご両親のKF君を信じるお気持ちと「どうしても治してあげたい」という愛情が、KF君を支え彼の中の本当の力を発揮させたのです。

今回、長い間苦しんだ辛い経験を克服したKF君は、とても強くなったと思います。
これからも様々なことがあると思いますが、それらを乗越えてより強く優しく大きく成長してゆくと思います。

これからも日々頼もしくなってゆく姿を楽しみに見守ってあげて下さい。
本当におめでとうございます。

院長:猿渡

<お願い>

あくまでも患者様個人のご感想です。同じような病気・症状でも全ての方が、この体験談の様な経過で良くなることを保障するものではありません 何故なら症状の改善や緩解には、患者様の意識・心の変化が大きく関わるからです。 その点をご理解の上、お読みください。

 

タイトルとURLをコピーしました