Q:なぜ自分では悩みやストレスを感じていないのに体に症状が出るのでしょうか?
A:それは無意識の領域で自分や他人を責め続けているからです。
(※:これは「Q:「病は気から」「病気はメッセージ」が信じられません」の補足になります)
人は、必ず心の何処かで自分や他人を責めています。
それは、自分の中にある価値観を基準に
これでいのか? 大丈夫か? ちゃんと出来ているか? 正しいか?
みんなと同じか? 変と思われていないか? 常識的か? 間違っていないか?
油断してないか? 頑張っているか? 逃げていないか? 甘くないか?
と疑い、「いい」「わるい」の裁きを無言でいつも自分や他人に言っています。
殆どの人が、「他人からどう見られるか?」を気にすることは、このことを物語っています。
実際に他人は自分のことをどう解釈して評価するなんて分からないものです。
他人の価値観は千差万別です。
どの様に自分が見られているなんて知ることはできません。
でも我々は心の何処かでそのことを気にして、自分が勝手に想像して作り出した他人の価値観(他人は私を○○と思っているだろう)を信じて、それを基準にして自分を律して生きています。
が、そのこと自体に全く気づかずに、あたかも自分が周りからその様に見られていると思い込んで生きています。
簡単な例として
「今日の私の髪形は上手くいかなかった。恥ずかしい。」
「私はかわいいから皆が注目しているわ。」
「私なんて全くダメ、せめて平均レベルになりたいわ。」
など自分で自分を評価して、他人も自分と同じ様に自分のことを見ていると思い込んでいます。
でも、他人がいつも自分と同じ様には見ているとは限りません。
殆どがその人自身の価値観で「いい」「わるい」の評価を勝手にして見ているだけです。
これは外見だけで書きましたが、このことは内面についても同様に言えて、誰もが勝手に想像して「いい」「わるい」の評価しているのです。
このことは自分にも当て嵌まります。
「自分は相手のことを知っている」と思い込み、勝手に他人を「あの人は○○である」と作り出し「いい」「わるい」と評価しているのです。
私は私しか知りません。
私が見ている他人達は、私が勝手に想像して「この人はこういう人なんだ」と思い込んで見ているだけです。
それはその人自身を見ている訳ではないのです。
私の中にいる「その人」であるだけで、「本物のその人」ではないのです。
そして、誰かが私を評価するときも同じです。
その誰かの中にいる「私」であって、「本当の私」ではないのです。
だから、他人からどう思われようと全く気にしなくていいのです。
このことが分からないと、知らぬ間に自分が作り出した価値観で他人を作り、その価値観で他人を裁いてしまうのです。
それが無意識の中で自分を責め、他人を責めていることの原因なのです。
これは人間として生きている限り消えません。
個性を持つがゆえに何らかの価値観は必ず存在してしまうからです。
しかし、
自分が持ている価値観は絶対的なものではなく、無数にある価値観の内の一つに過ぎず、自分に見えているものが絶対的な真実ではない!
ということに気づかないと無意識の責めからは逃れられません。
ということは、
「私は何も見えていない。私が見ているものは私の中の価値観に過ぎないんだ。」
このことを思い出したら自分や他人を責めることはここで終わるということです。
心は自由、本来は何も決まっていないのに自分が勝手に価値観を創り出し、
その価値観に照らし合わせて、「いい」「わるい」と自分や他人を裁いています。
普段は全く気づかないけど常に我々は無意識にそうしているのです。
そして、自分の価値観の中で否定的なものが自分を責め他人を責め続けています。
それが具現化して身体に病気を作ったり、人生のトラブルを生み出してるのです。
つまり、
自分が気付かないだけで、自分や他人を無意識(自動的)に責めてることを気づかせるために身体が症状を出しているのです。
対策としては、
意識して「私は私でいい。あなたはあなたでいい。」と自分や他人を愛して(自他を信じ、自他をあるがまま受け入れる)日々を生きることしかありません。
尚、自分の中の自己否定の価値観が完全に無くなるまで(自分を完全に愛するまで)は、意識して自分を愛することを止めると自動的に自分や他人を責めることを再開します。
もし、嫌な気分になったり、ちょっと体調が変かな、と気づいたら「いいじゃないか」と自分や他人を赦し愛せば、気分も体調もそこから好い方向にすることが出来ますから何も心配は要りません。
(誰もがいつか自分を完全に愛することが当たり前になるはずです。しかし今は意識して自他を赦し愛することです。完全にできるまではしばらく辛抱ですが、それは幸せな辛抱のはずです。)
今回の内容は、一部の患者様とは何度か直接会話(足りないボキャブラリは、身振り手振りを交えたり、比喩で補いながら)で説明していますが、私の文章力ではこれが限界です。(笑)
ゆえに今回、初めて読まれた方には分かり難い内容だったと思います。
もし機会があれば不明な点は直接お尋ねください。(身振り手振りを交えて説明します)