自分を変えようとしてはいけない ②

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「自分を変えようとしてはいけない ①」からの続き

自分にもある人間の本質である愛、生命に気づくこと

人間は何事も比較することで認識する。

このことは自分についても同じで
好い面の自分を知らなければ、
何が嫌いな面の自分なのかは認識できない。

これは逆も真なりで
何が自分の嫌な面であるかを知らなければ、
自分の好い面を認識出来ない。

つまり、
自分の中に好い面、嫌い面の両方が共存しなければ
本当の自分を知ることは出来ないのである。

 

好い面、嫌いな面、どちらか片方の面だけの人間はいない。
必ず両方が共存している。

今までもずーっとそうしていたのであり、
これからもそうして生きてゆくのである。

人間はどんなに自分のことが嫌いでも、
嫌いな自分を切り離すことは出来ない、常に一緒なのである。

 

ならば我々の誰もが、
好きな面、嫌いな面の両方の自分をしっかり抱いて、
なお且つ、ガバッと丸々包み込んで生きているということ。

そしてこのことこそが、
本当の自分であり、自分の器の真の大きさであり、
自分の優しさの顕れなのであり、
人間誰もが持っている愛の強さなのである、と私は思う。

 

もう自分にダメ出しをする必要はない。

表面上の自分を見ることはもう止めていい。

それより、
自分の内面のもっと奥深くを見て
自分にもある人間の本質である愛、生命に気づくことである。

 

自分の中にある大きな愛に気づくこと

もう自分を責める必要は無い、
それより自分の本当の器の大きさに気づくこと。

誰もが優しく大きな器を持っているから、
とうの昔から既に自分の中にあり続ける大きな愛に気づくことである。

 

変えるのは、自分に対する考え方・価値観。

「もう自分を変えようとしなくていいんだ。
 自分を責めなくていいんだ。
 失敗や間違いは悪くない。
 これからの成長の余地なのだから。
 このままでいいんだ。
 常に成長してゆく自分に気づいていればいいんだ。」
という自己肯定の考え方に選び直せばいい。

そして
自己肯定とは、あるがままの自分を愛することなのである。

 

自己肯定できる人は、他者も否定しない

自己肯定とは、決して自分という「存在」を否定しない。

そして自己肯定できる人は、決して他者も否定しない。

なぜなら自分と同じ様に
他者の中に可能性を見ることができるからである。

他者を否定しなくても自分の存在価値を確信しているからである。

 

一方、
他者を否定する人は、実は自己否定していることと同じだ。

なぜならば、
他者の存在が自分を脅かす存在に心の奥で思えているからである。

でも心配は要らない。
それは自分の真の力、
自分の心の器の大きさ、自分の素晴らしさが、
まだまだ信じられないことを意味し、
心に残る自己否定の価値観が現れただけのこと。

言い換えれば、
自分が成長する切っ掛けを得ただけなのだから問題は無い。

 

完全完璧に自己肯定できる人間なんて殆んどいない。

出来たらその人は、聖人か覚者、仙人の類であろう。

当然ながら
ココに偉そうに書いている私も出来ている訳ではない。

私を含め多くの人々が、
自らの人生を通じて自己肯定を学ぶ旅途中なのだと思う。

 

大切なことは、
このように、つい他者を否定してしまったとき、
自分を否定したのだと気づくことである。

そして気づいたら否定的な価値観を放棄し
代わりに他者をあるがまま受け入れる価値観に選び直し
自分の真の力、大きさ、素晴らしさを、そこから再認識すればいい。

決して、
つい他者を否定してしまった自分を責めることはない。

「これも自分さ、もう済んだこと。
 また一つ否定的な考えに気づけてよかった。
 そして新たな価値観を学べたからいい。
 これはこれでよかったんだ。」
と、自分を赦して人生の旅を前へ進めばいい。

 

自己肯定は単なる気休めではない

自己肯定できたとき、
初めの内は”かたち”の上では何も変化はないように見えても
自分の内面には解放感がある。

相変わらず日々の生活は忙しいかもしれないが、
心の中の焦りや不安、苦しみといった感覚は消え、
私がいつも話している「楽」を心は感じていると思う。

 

これだけでも充分に儲けものであるが、
実はそれだけでは終わらない。

この内面の変化は、
時が経つにつれ体を巡る気の流れを調え、
徐々に体を健康に戻してゆき、
未だ眠っている身体的な能力も開花させてくる。

同時に自分が放つ雰囲気も自然と変わり
人間関係を良好にし人生を良いものへと変えてゆくことにもなる。

 

また、例え問題があっても
心の余裕が心の視野を大きくするため
解決策に早く気づくことにもなり、
良好な人間関係が助っ人を得易くすることにも繋がる。

つまり自己肯定は
単なる気休めや心の慰めだけでなく、
実際に自分の体や人生にも良い影響を与えてゆくことになる
と私は信じている。

 

まとめ

なんだか話は随分と逸れてしまったが、
要は「自分を変えることはない」ということが伝わればいい。

変えるのは、自分に対する考え方だけであり、
それを変えるだけで、
「自分はダメだ、ダメだ」と言っている自分から、
「自分は自分でいいんだ」という自分に変わったのである。

そして
「あなたはあなたでいいんだよ」
と相手にも言えるようになり、人にやさしくなれる。

その人への優しさは、巡り巡って自分に帰ってくる。

それは、
考え方の違いによるつまらぬ争いを避けることになり、
お互いがお互いを尊重し理解し合える関係を築く礎になる。

 

自分を否定しないことは、他者も否定しないこと。

考え方の違いは悪いものでなく
自分の知らないものの見方を知る切っ掛けになる。

自己成長の切っ掛け、新たな自分の創造に繋がる。

 

価値観・固定観念は人それぞれ違って当り前。
違っていいもの。

違っているからこそ素晴らしい。
だから、誰もが自由であり、あるがままで素晴らしい。

以上

 

※:随分長くなりましたがこの辺りで終ります

(※これは2015-08-20のブログ記事です)

 

<お願い>
これは「ひとりごと」として、その時の私の伝えたいことをランダムに採り上げ書いたものです。
もちろん、治療中にお話ししたことでもありますが、テーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けるようお願いいたします。

 

 

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