相手を変えようとしてはいけない

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作用と反作用

与えれば、与えられます。
欲すれば、欲されます。

受け取れば、受け取ってもらえます。
奪えば、奪われます。

責めれば、責められます。
受け入れば、受け入れてもらえます。

 

すべて作用と反作用、同じものが返ってくのです。

だから愛するから愛されるのです。
愛を欲するから愛を要求されるのです。

愛を受け取れば、愛を受け取ってもらえるのです。

 

 

自己肯定は自分を愛すること、自分には愛(強さ、自由、寛大さ、信頼)があると認めることです。

ゆえに自分に愛があるから愛を相手に与えることができるのです。
そして与えたから相手から愛が与えられるのです。

愛は物でありませんから与えても自分の元から消えて無くなることはありません。

しかし愛は目に見えませんから、与えたかどうかは心で感じることでしか認識できません。

 

 

要求すれば要求される

もし、自分の近くに自分を愛することが出来ない人(自己否定の人、自分を大切に出来ない人)がいたら、その人の幸せを願うが為に「自分を愛するように!」と強く訴えてはいけません。

なぜなら、それは要求だからです。

要求すれば要求されます。
つまり「要らぬお世話だ。放っといてくれ!」と要求されるだけです。

だから、相手のためであると思ったアドバイスや言葉は、相手がそれを求めない限り届きません。
そして相手がこちらを信頼しない限りそのことを求めては来ません。

 

 

相手の幸せを願うならば

相手の幸せを願うならば、まずすべきは、相手をあるがままを愛することです。

相手の姿形や言動に囚われずに、相手の中身、本質を心の目で見て愛することです。

 

愛は強さ、寛容さ、信頼です。

時に黙って静かに心の中で「きっと分かってくれる」と、その人自身も気づいていないその人の中の真の強さを信頼するからこそ、いつしかそれが伝わりこちらに信頼を返してくれます。

こちらがその信頼をしっかりと受け取ったとき、相手は自分が受け入れられたと認識します。
それはその人が自分の中の強さ、寛容さ、信頼に、そして自分という存在の価値、その素晴らしさに気づきはじめたことになるのです。

そして、お互いに信頼を与えあったとき、こちらからの言葉がはじめて具体的に届くのです。

 

受け取るから、受け取ってもらえる

愛は見えません。
心の中に存在するものです。

自分を愛している人は他人に何も求めません。
相手を変えようとしません。
ただ、愛を与えるだけです。

だから気持ちが届くのです。
相手が自分の強さに気づき変わってくれるのです。

 

具体的に書くとこうなります。

「私は私を愛しています。
 私はあなたを愛しています。
 そして、あなたはあなたを愛しています。
 あなたは私を愛しています。

 このことを今のあなたは信じられなくても私は信じています。
 だから私はあなたに何も要求しません。
 私からはあなたへの感謝しかありません。」

 

 

愛という言葉で書くと自己否定が抵抗して分かりずらい場合は、「信じる」に替えると分かり易いかもしれませんので書いてみます。

「私は私を信じています。だから私はあなたを信じています。
 そして、あなたはあなたを信じています。
 あなたは私を信じています。

 このことが今のあなたに信じられなくても私は信じています。
 だから私はあなたに「私の言っていることを信じて」とは求めません。

 なぜなら、私はいつか必ずあなたがこのことに気づくと確信しているからです。

 だから私は、私を信じてくれるあなたへの感謝しかないのです。」

という具合になると思います。

 

自分がこの様な心持ちでいたのなら相手は嫌な雰囲気をこちらから感じるでしょうか?

信じられ要求されないからこそ、こちらを信じてくれるのです。

相手が与えていると自覚していない愛を先にこちらが受け取るから、相手はこちらからの愛を受け取ってくれるのです。

これも作用と反作用、受け取るから、受け取ってもらえるのです。

 

全ての人間関係でも同じ

 

このことは親子関係、夫婦関係、その他の全ての人間関係で同じです。

もし何らかの問題で相手を心配し相手を良い方向に変えたいと思うなら、まずは、しっかりと自分自身を愛することです。

そして、相手をあるがまま愛することです。

 

「大丈夫!私は私でいい、あなたはあなたでいい。」と思うことです。
(仕組みを理解すれば上記の様に長い文章で思う必要はありません。)

こう思うことが出来たなら、あとは自ずと気持ちは伝わり、相手を変えようとしなくても良い方向に変わってくれるのです。

 

全ては自分自身を愛することから始まるのです。

 

 

<お願い>
このブログは私のひとりごとです、私の個人的な価値観を気ままに書いてあるだけです。
元々は「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望から書き始めたものです。
従ってブログの内容は会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与え不快にさせることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると大変ありがたいです。

 

 

 

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