小児鍼のやり方

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小児鍼はやさしい治療

私のところでは、主に特性の銀の鍉鍼(ていしん)を使います。

この鍉鍼は片方は尖ていて、もう片方はヘラ状になっています。

尖っていても、先は丸くなっていますから刺ることはありません。

このヘラ(左の写真)でお子さんの皮膚を軽く擦るだけです。

時間にして2~3分ぐらい。(長くて5分まで)

乳児だともっと短い時間です。

 

はじめは鍼と聞いて怖がる子もみえますが、
いざやってみると全く痛くないので「えっ!」って顔してすぐにニコニコされます。

私は、コチョコチョとくすぐるように笑いながら
前腕、下腿、胸、お腹、背中、肩などを順に擦っていきます。

ツボはあまり意識せず、経絡に沿って軽くサッサっと擦ります。

 

5~6歳児だと脈も診れるので、大切な経絡だけ他より念入りに擦ります。

必要ならツボに尖った方を軽く当てます。

写真では見づらいですが、丸く磨いた釘の先を皮膚に軽く当てる(触る)様な感じです。

たったこれだけでよく効いてくれますよ。

 

スキンシップで子供の緊張を取ることが目的

当院にはじめて来たときは不安気だった顔が、治療後はどのお子さんも
ニコニコの笑顔です。(*^▽^*)

治療に慣れてくると、喜んで自分でベットに上がってきます。

治療中、「気持ちいい~」って言ってくれる子や、
終わっても「もっと、もっとやって!」と延長を要求する子までみえますよ。

 

小児鍼とは、簡単にいうと子供とスキンシップをすることです。

このスキンシップで子供の身体に表れている緊張を取ってあげれば、
後は自ずと治っていきます。

それくらい、子供は治る力が強いのです。

ただ、我々鍼灸師は、経絡・経穴を知っているので
このスキンシップに効果的な部位に上手く刺激することが出来るだけで、
技術的に特殊なものではありませんのでご家庭でもできます。

 

ご家庭でも小児鍼をしてください。

これは、ディスポの小児鍼です。(プラスチック製です)

下の写真のように4種の形状で皮膚に軽く刺激します。

 

当院では、これをお渡ししますのでご家庭でも小児鍼を行ってもらいます。

上記でも書いたようにやり方はとっても簡単、
私が手本を見せながら具体的にお教えしますし、例え忘れても何度でも教えますので心配はいりません。

 

治療のコツ

「治療をするよ。」と言うと子供は身構えます。

それより、この小児鍼は、形がロケットやミサイルのように見えますから、

ピューーーン、ダダダダ・・・・、

と言って、子供と遊びながらやってもらった方がいいです。

 

ただ、やり過ぎないことです、2~3分で済ませるつもりでやってください。

それだけで充分です。(短い時間の方が良く効きます)

とにかく、「治すんだ!治療をするんだ!」と力んでするのでなく、
お子さんがリラックスするように優しい気持ちで、軽く軽くやってくださいね。

 

 

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