【首と腰のヘルニア】握力低下と坐骨神経痛、心身症も治癒

この記事は約5分で読めます。

体験談9 首と腰の椎間板ヘルニア +(心身症)

記入日:平成23年12月24日
お名前:小次郎の母 様
性別:
年齢:52歳(当時46歳)
お住い:各務原市

①当院を何でお知りになりましたか? その他

②お困りの症状をお書き下さい 首と腰のヘルニア

③治療経過をお書き下さい
(初診日:平成17年10月15日)
平成16年10月に転倒し、尾骨を骨折したことから椎間板が動き、首と腰のヘルニアになってしまいました。

最初に症状を感じたのは、草むしりをしていて指の力が弱くなっているのに気付き、握力を調べたら15kgしかなく、それから腕のしびれ、坐骨神経痛と色々な症状が出て、仕事を続けられない状態になりました。

症状が出始めた頃から猿渡先生に治療をして頂きましたが、当初は先生の言う事を聞かず無理を重ね、結局全く動けない状態まで身体を悪くしてしまいました。

猿渡先生だけでなく整形外科や心療内科の先生からも仕事を辞めなくては死ぬよと言われた事で、やっとそれまでの生活をリセットし治療に専念しました。

当初は毎日先生に往診で鍼を打ってもらい痛みを取るところから始めました。

そして痛みが少なくなり毎日の鍼は一日おき、二日おきとなって、プールリハビリを始め、約1年と少し掛けて何とかヘルニアを治す事が出来ました。

ヘルニアの症状が落着いてからも肩凝りや坐骨神経痛などで定期的に先生にお世話になり、今は身体に合った生活を送れるようになりました。

猿渡先生には、身体の痛みの他に花粉症も治して頂き、何より先生のその時々のアドバイスが今の生活を手に入れることになりました。

これからも宜しくお願いします。

 

 

院長からの補足

◎治療の経緯と現状

小次郎の母様は、私が往診専門で治療をしていた頃の患者様です。

当初、腰痛を主訴として治療を開始しましたが、鍼の効果が思ったほど続かないので原因は簡単なものではないと思い、病院で検査をしてもらいました。

すると上記に書いてあるように首と腰の椎間板ヘルニアがあることが分かりました。

小次郎の母様は、真面目で責任感が強い人で仕事に対しても全力で取組んでみえました。

身体の調子が悪くてもペースは変えず、オーバーワークを続けたため、いくら治療をしても効果は長く続きませんでした。

仕事に対する責任とストレス、気持ちの焦りからヘルニア症状に加え、原因不明の微熱、食欲不振、嘔吐、下痢などが続き心療内科で心身症の併発と診断されました。

私は、
「病気は身体からのメッセージです。 この症状、痛みは、今の生き方を直して欲しいと身体が訴えているのですよ。 このままでは、もっと重篤なことになるかもしれません。 ご自分にムチを打ちガマンしても長続きしませんよ。 ○○さんが無理をしガマンした辛い顔を見ても誰も喜びませんし、誰も幸せになれませんよ。 ○○さんは、軽自動車である事を認めた方がいい。 軽自動車が大型トラックのマネをしても無理な話ですよ。 でもね、勘違いしないでください。 軽が劣っているという事じゃないんです。 軽は軽の良さを生かして、トラックが出来ない小回りの利くことをすればいいじゃないですか! そしてね、トラックだけが日本一周を走れる能力を持っている訳じゃないんですよ。 軽だって日本一周は出来ます! 軽のペースを守って走れば何処だって行けます。 その気になれば、世界一周だって夢じゃないです。 ご自分に合った心にも身体にも楽な生き方を選びませんか? ○○さんが幸せで生きていることこそが、○○さんの周りを幸せにするのですから。」
と、この様な事を話し、今後の対応をご家族で相談してもらいました。

そして初診から半年後の春、小次郎の母様はお仕事を辞め、治療に専念することになりました。

実はこの時、殆ど寝たきりの状態まで悪化し、仕事はもちろん家事もまともに出来る状態ではありませんでした。
(握力は右10kg、左11kgまで低下し、手の感覚は鈍く、包丁で物が安全に切れないレベルでした。)

でも小次郎の母様は、
「私は、ヘルニアの手術で悪くなった人をみているので、手術は絶 対にやらない。鍼灸だけで治す。」と強く決心され、入院等はしないでご自宅での療養と往診での鍼灸治療で治す道を選ばれました。

症状の辛いときは、ほぼ毎日治療しました。

仕事のことを気にする事が無くなったお陰で、精神的にも安定しやすくなり次第に治療効果も続くようになりました。

そして、一日おき、二日おきと次第に治療の間隔を空けれるようになりました。

治療に専念してから半年後の秋、症状もかなり軽減してきた為、落ちた筋力を戻すために病院でプールリハビリを始めることを勧めました。

そのときMRIを撮ったら首、腰共にヘルニアがキレイに治っていたそうです。

その後、当院まで通えるまで体力も回復し、年末には同じ業界の新しい職場も見つかり復帰されました。

復帰後1年間は、時々マイペースが乱れ、疲れが溜まると腰痛や坐骨神経痛が出ましたが、1~数回の治療で直ぐに治るまでに基礎の気=エネルギーが徐々に上がっていき、安定していきました。

ここ数年は、お疲れのときに時々治療に来られ、昨年(H23年)は、今回を含め当院に3回治療を受けに来られただけで済みました。

因みに、これを書いて頂いた昨年末は、恒例の一年の垢落とし(疲れ取り)という目的でのご来院でした。

今では、マイペースを身に着けられ、気=エネルギーも下がらなくなり、すっかりお元気になってみえます。

小次郎の母 様へ、

お忙しいところ、体験談を書いて頂きありがとうございました。

この体験談を纏めながらあの頃(6年前)を思い出しますと、1回の治療が1時間以上も掛かっていたこともあり、自分の鍼灸技術、精神面共に未熟だったことを痛切に感じます。

でも、あの時の経験は、私にとっても多くの事を学ぶ事になりました。
お陰様で、今では、沢山のヘルニア患者さんをより一層効果的に治すことが出来るようになりました。

このことは、小次郎の母様が私の鍼灸を信じて下さったお陰だと思います。
本当にありがとうございました。

これからも、ご期待に応えられる素晴らしい経絡治療が出来る様、精進していきますので、よろしくお願いいたします。

院長:猿渡

 

<お願い>

あくまでも患者様個人のご感想です。同じような病気・症状でも全ての方が、この体験談の様な経過で良くなることを保障するものではありません 何故なら症状の改善や緩解には、患者様の意識・心の変化が大きく関わるからです。 その点をご理解の上、お読みください。

 

 

タイトルとURLをコピーしました