Q:自分を変えたいのですが、中々変われません。

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(※これは2014年04月03日のブログ記事の転載です)

今回は患者様と会話をしている中でよく質問されることについて私が答えたことを書きます。

Q:自分を変えたいのですが、中々変われません。

A:
変わろうとしてもヒトは中々変われません。
意識を切替えようとしてもこれも中々できません。

それは「無理に変わろう、変えよう」とするからできないのです。

もっと自然にしていればいいのです。
ヒトは日々変化しているものなのです。
変わらない人はいません。
いつも成長しているのです。
そのことに気付いていなくてもそうなのです。

だから
今のあるがままの自分に対して「これでいいんだ」
と思えばいいのです。

「自分は常に僅づつでも変化し成長しているんだ。」
と理解していればいいのです。

 

このように思えたら、実は「変わった」のです。

今までの自分は「変わろう、変えよう」と心が焦っていた自分です。
別の言い方をすれば、自分を否定している自分です。

でも、
「これでいいんだ」と思った自分には心の中に焦りはありません。
自分を否定していません。
あるがままの自分を認め、受け入れている、信じ肯定的な自分ということです。

これが「変わった」ことなのです。

 

このように変わるためには、なんら努力は要りません。
山にこもり滝に打たれて修行をする必要もありません。
ただ、素直に「これでいいんだ」と今を認めればいいだけなのです。

 

外から見た変化は分りませんが、
中身、つまり心、意識はしっかり変わっているのです。

焦っている自分から焦らない自分に変わったのです。

否定している自分から全てを受け入れている自分に変わったのです。

焦っている自分は、
自分を信頼していないこと、自分を否定していること

でも、焦らない自分は、自分を信頼し赦していることなのです。

 

自分に厳しい人は自分を信頼することが出来ない人です。

この様な人は、今までの自分、今の自分を否定している人です。

自分を受け入れられないが故に自分に厳しくなり、
自分に無理強いをするのです。

言い換えれば、
自分の心に余裕に気付いていない人であるといえます。

だから、このような人は
「これでいいんだ」とは決して言えません。

もし、あなたが「これでいいんだ」と言えたのなら、
人間が常に成長し続ける素晴らしい存在であり、
愛ある優しい存在であることに気付いたということです。

真に信頼に値する存在であることに気付いたことです。

 

上記のように説明しても次の様に考える人もいます。

意識が変わっただけで、何かいいことが起こったとか、
病気が治った訳ではないじゃないか!
どんなことも結果が出なければ自分に対して単に誤魔化しただけではないか!
と考える人は、まだまだ焦って変わろうとするでしょう。

でも、先のように意識が変われば心に余裕が出来てきます。
すると次第に人生にも肉体にも変化が現れてきます。

そのことを以下に簡単に説明してみます。

 

人生面では

物事を見る心の視野が大きくなりますから、
何か問題があればそれを解決する方法に気付きやすくなります。

そうなれば行動も自分にとって良い方向を選ぶはずです。

もし上手くいかなくても状況に合わせて最善策を臨機応変に選び直すはずです。

醸し出す雰囲気も変わります。
心が焦っていなければ、自然に周りにいる人たちに安心感を
与えているはずです。

誰もが自分に対して不安を持っているのが普通です。
その人たちにプレッシャーでなく安心感を与えられることは
信頼を得やすくなります。

そして自分の心に余裕があるが故にイヤイヤでなく
自主的に周りを手助けすることも出来るはずです。

そうなれば人間関係は上手くいくだろうから、
何かあればお互いに協力し合うことにもなるでしょう。

問題解決も一人よりの良くなるに決まっています。

 

身体面では

次に身体について言えば、
気という生命エネルギーも高まり肉体に良い方に
使われるように変わります。

気力が上がるから集中力や行動の持続性も良くなり
持ている能力を発揮し易くなるでしょう。
病気があれば治癒力も高まり治りやすくなるでしょう。

 

まとめ

つまり、健康や人生のあらゆることが徐々に良くなってゆくと思います。

自分に「変われ」と無理を強いるということは、
自分の強さを信じられずに疑っていること
です。

そうではなくて、
あるがままの自分を認め、受け入れることが変わったことであり、
心の奥で自分を信じていること
なのです。

 

あまり難しく考える必要はありません。
「これでいいんだ」と今の自分を認めるだけでいいのです。

そして自分の心が気持ちよく、楽に、楽しく感じる様に、
素直に自由に(自然な流れに乗って)生きれば(行動すれば)、
あとは自ずと物事は上手くいくものである
と私は思っています。

 

以上の様に説明しても、どうしても納得できない人は…

今は気がすむまで焦ればいいと思います。
焦って、もがいて、力尽くで変えてゆけばいいと思います。
それも一つの方法ですから私は反対しません。

いつか抵抗することに疲れきったら
そのときが自然と変われるときかもしれませんからね。

 

「これでいいんだ」ということは、決して無理強いをしないことです。

あなたが今納得が出来なくても、素直に「これでいいんだ」と言えなくても、
私は「いつからでも大丈夫、今は今のままでいいですよ。」と思っています。

なぜなら、その方が私自身が気持ちを楽にしていられるからです。

いつ如何なるときも大切なことは、私が私の心を楽にすることですから。 (^_^)

 

もう一度言います。

自分を変える目的は、自分の心を楽にし癒すためです。
そして自分に素直に正直になり自分らしく幸せに生きるためです。

苦しむために自分を変える訳ではないのですから、
そこのところを忘れないようにしてください。

簡潔に纏めるのが下手なので大変長い文章になりましたが、
以上が私の答え(意見)です。
少しでも参考になれば幸いです。

 

<お願い>
私のブログは「治療中の会話の中で重要な部分だけでも後から思い出せる様にして欲しい」という患者様からのご要望が元で書き始めたものです。
従ってこれは会話の一部分の要約であり、お悩みの内容や会話中の質疑応答などは殆ど省略されています。
そのため、このテーマについて全く私と会話をしたことが無い人が読んだ場合、意味が通じず誤解を与えることもあると思います。
何卒、その点をご了承の上お読み頂けると幸いです。

 

 

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